人造人間と優しい人
寂しがり屋のその証拠
君の鼓動を僕はしらない
おやすみのキスはおしまい
透けてみせたコバルトブルー
あまったるい匂いもきっと最後
あの子がいなくなった生温い浴槽
そちらの星でも笑っているそうだね
冷たい別れとそれに起因する冷凍睡眠



満ちる月日と夏の色
頬を落ちる液体の名前
おはようのコールサイン
突き放す理由もないらしい
加速の止まないラストシーン
錆び付いた喉と絞り出す泣き声
知らないままにしておきたかった
目覚めた人造人間といつかの思い出
無酸素中の孤独と得体の知れない面影


どうか今度は永久凍結



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -