教育実習生って、
男は男前で爽やかで、女は美人で肌が白いイメージがある。


………俺からしたら、不快感極まりない。

とんでもないブサイクを連れて来て欲しいもんだ。

そんな本年度、銀魂高校にやってきた教育実習生は4人。

全員が、俺の微かな期待を素晴らしく裏切った、男前2人と美人2人だった。


………しかも、


「…はーあ。やってらんねーっつーの…」


そのうちの1人は、俺の昔の生徒だった。





「服部先生!お久しぶりです!」

「おー…久しぶり伶奈」

「まだここで教師をなされていたんですね!」

「なにそれイヤミ?」

「違いますよ!あ、私、歴史の教師になりたいと思ってるので、ご指導よろしくお願いします!」

「おー。うちの生徒は授業なんか聞かねーけどな」


なんて、ちょっとだけ伶奈をビビらせたりしてみたけど、
伶奈はそんなにビビってなかった。

というか、うちの生徒は実習生には興味があるらしく、真面目に授業うけてやがった。腹立つなオイ。



「……」

「服部先生、お疲れ様です」

放課後、屋上でボケッとしてたら、
伶奈がいつの間にか隣に来て、
どうぞ、と缶コーヒーを差し出した。

「…おぅお疲れ。サンキュー」

俺はそのコーヒーをなんのためらいもなく飲む。

「…服部先生、なんかテンション低くありません?」

「そーか?昔っから俺ぁこんなんだったろ?」

「いいえ、昔はもっと、たくさん大声出してましたよ」

「…ま、俺も年食ったっつーことさ」

「ふふふ…不思議な感じですね」

「………なにが?」

「なにもかもが、ですよ」

「?…ふーん」

「服部先生は、何か不思議な感じしません?」


「……特に」

「…そうですか」

俺の素っ気ない返答に痺れを切らしたのか、
玲奈は前を向いて校庭を眺めた。

「…………」

「…………」

「…………」

「……あ、」

「え?」

「あったわ。不思議な感じ。」

「…なんですか?」

「んー、お前が今銀魂高校にいることとか、お前がそんな正しい服の着方してるとことか」

「結構たくさんあるんですね…」

「あと、お前が俺に敬語使うとことか」

「仕方ないですよ、それは」

「お前が、俺の隣にいることとか」

「…それも、仕方ないですよ」

「バカにしてんのかテメー仕方ないってなんだよ」

「バカになんかしてませんよ。私がいつ服部先生をバカにしましたか」

「昔はしょっちゅう黒板にでっかく痔!って書いてた分際で、」

「あは、懐かしい」


思い出話をしたところで、伶奈は緊張がほぐれたのか、敬語を使うのをやめた

俺も、なんだか、懐かしい気分になった。



「お前、キレイになったよな」

「なにそれ、先生に言われたら傷つくんだけど」






(そういや、あん時の夕焼けも、こんくらい赤かったっけな)











…………………・
あとがき
オチが見えなかったんで、無理矢理終わらせました←
久々に設定が濃い奴書きましたね
初服部さん夢
服部かっこよすぎるよまじで…!
ピザ配達する話の服部さんがかっこよすぎました!

 


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