のっとBL




休日に少し遠出しようと、
暇そうにしていた忍足を連れ、千葉まで車を走らせた。

キレイな海が見えたもんだから、思わず車を止めて、2人でぼんやりと眺めていた。

忍「って景ちゃん、それやとなんか、景ちゃんが車運転しとるような言い方やで。あとなんか俺ら恋人みたいで嫌や」

跡「アーン?別にいいだろ」

忍「いや、アカンやろ、捕まるて。恋人の下りはもう無かったことにするわ」


バ「あれ?跡部様だ」

跡「…?アーン?」

佐「ほんとだ、跡部様だ」

なんだアイツら

忍「六角の子らやないの。なんで景ちゃんばっか人気なん」

跡「知らねえよ。しかも、跡部様ってなんだ」

先頭の2人を追って走ってきたもう2人。


ダ「何止まってんの…って、おお、跡部様だ」

樹「跡部様」

忍「一応俺おんねんけどな」

更に1人

首「何急に走りだしてんだよ…って、のわっ、跡部様!」

更に1人、歩いてきた。

亮「よくそんな走ろうなんて気になるよね。あ、ごきげんよう跡部様」

跡「お…おう」

忍「すごいで、さすがの景ちゃんもしどろもどろや」

ダ「すげえな跡部様、何このオープンカー」

バ「何人乗りだよこれ」

跡「10人だ」

首「何それすっご跡部様!むしろなんでオープンしちゃったんだよ跡部様!」

跡「おい、なんださっきから、その跡部様っていうのは。馬鹿にしてんのか?」

佐「え?いやあ、そりゃ…」

葵「おーい皆、何してんの?とっくに海辺着いてると…あ、跡部様!ごきげんよう!」

跡「お前までか」

亮「いや、剣太郎様だよ?跡部様呼びを命令したの」

跡「アーン?剣太郎…様?確かコイツは、一年じゃねえのか」


佐「部長は様づけで呼ぶんだってさ」

葵「そうしたら、俺の威厳も少しは出てくるかなって。まさか全国の部長に様づけするとは思いませんでしたけど」

忍「てゆーか俺の存在て。俺いる?この物語」

葵「あ、忍足さんこんにちは!」

樹「こんにちは!」

亮「こんにちは!」

バ「こんにちは!」

ダ「こんにちは!」

佐「こ

忍「いやうるさいし!言うならいっぺんに言えや!」

全「こんにちは!」

忍「あーはいはいこんにちは…」

佐「跡部様、今からどっか行くの?」

跡「アーン?散歩がてら来ただけだ」

首「(千葉まで車で散歩?)」

忍「千葉まで車で散歩に来るか?矛盾しすぎやで跡部様」

跡「なんだよお前まで」

首「(あ、セリフ取られた)」

バ「あ、じゃあさ跡部様、俺らが千葉のいいところ連れててやるよ!」

佐「お、いいね」

亮「その代わりに最終的に六角中まで送って」

跡「アーン?なんで俺様が」

葵「いいでしょ跡部様〜」

樹「跡部様〜」

亮「跡

跡「待て。分かった、分かったから、その下りは辞めろ」

忍「ええの?」

跡「ああ。得は無えが、損も別に無えよ」

佐「何言ってんの跡部様、得あるよ。言ったでしょ、いいところ連れていってあげるって」

ダ「うぃ」

跡「ふっ…まあ、庶民の娯楽にも、たまには付き合うか」

亮「くすくす…それはどうかな」

跡「?」

忍「どうゆうことや」

葵「ふふ…樹っちゃん!」

樹「はいはいなのね剣太郎様〜ハマグリがてら、アワビとってくるのね」

忍「!?そんなんできんのん自分!」

跡「アワビって今の時期とれんのかよ」

佐「さあさあ、樹っちゃんが収穫してる間に俺らは海遊びだ!」

跡「…いいところって、そこの海かよ」

亮「いいところでしょ?」

跡「ふっ…まあな」

忍「………」



様づけ遊び
(あっ、跡部様!そっちアサリ!)
(アーン?どこだよ)
(そこそこ)

(シュポーッ!跡部様見て見て!!とれたのね!)
(分かった、分かったから顔に押し付けんな)
(…てゆーか、なんでこの人こんな懐かれてんのん?)




………………・
中学生してる六角が書きたかった。

亮は普段クールな分、
一番性格ふざけてそう
「剣太郎様、全国の部長様…特に跡部様なんかだね、そんな人には必ず、ごきげんようって言うんだよ、こんにちは、じゃなくてごきげんよう」
「分かったよ亮さん!」
「くすくす」
みたいな



 


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