泥門高校のアメフト部マネージャーを目指して、まずは中途入学を目指す、変わった女の子!

愛してる、とか結構カンタンに言っちゃう子。でも好きな人にはそんなこと恥ずかしくて絶対言えない!

そして
お相手はまさかの戸叶君!(の、予定)

では、どうぞ!













「……ふぉぁああああ!!!」

「うっさい。静かに勉強しやがれ」


はじめましてこんにちは!
私の名前は…置いといて。
みんなからはポニーって呼ばれています!

由来は、私の髪型は昔、ずっと毎日ポニーテールだったから!

街中で急に知人に
「あ、ポニーちゃん!」
なんて言われると、街中の人がみーんな
「ポニー!?(馬!?)」って振り向くの!

そんでもって、私は昔「勉強しやがれ」

バコッ!

いた、頭叩かれた!

「何すんのよ妖一くん!!!」

「勉強しやがれ」


この人はヒル魔妖一くん。
小学校のときの先輩!

昨日、デス・マーチっていう、すごおおおおおく辛いらしい修業から帰ってきたんだ!

「勉強しやがれ」

「ちょ、妖一くんさっきからそれしか言ってない」

「勉強しやがれ」

「…妖一くん?もしかして、壊れた!?」

「勉強しやがれ!!!!」

ズドドド!!

「っきゃああああああ!なにさ、急に!!わ、私の部屋!私の部屋で、発砲しないで!!」

「うるせーんだよさっきから!!」

このように妖一くんは昔っから発砲グセがあって、本当困ったものだわ!

「…………おい」

ガチャ

再び銃を構えた妖一くん!

「うわあああ!ごめんなさい!反省します!」







そして、今私は何をやっているか。

ずばり、

お 勉 強

を、しているのです。

え、そんなこと分かってるって?


まあ話を聞いてください。

私のママはとっくの昔に夜空に瞬くお星様になっています。


パパと仲良く二人暮しをしていたある日のことでした。

パパが会社を辞めさせられて、私が高校に行けないことになっちゃったの!

本来なら神龍寺高校に行って、アメフト部のマネージャーをやりたかったのに、私のそんな儚い夢もあっけなく終わりを告げました。
(神龍寺高校が男子校だと知ったのはつい最近)

とか思ってたら!!


夏休みに入って急に、パパが会社を立ち上げる!なんて馬鹿なことを言い出したの!

なに言ってんのパパ馬鹿じゃない!?

とか言ってたら、パパは見事、大 成 功☆を収め、
私は急に貧乏娘から社長令嬢になっちまったのさ!


そんな訳で、
ポニー、お前はもう高校に行けるぞ、今からでも遅くはない、高校に行きたかったら行きなさい!
むしろ、行ってくれ!
社長の娘が高校に行ってないなんて、周りに面目がつかん!


と超無理難題を押し付けたパパ。

いまさら入学を認めてくれる高校なんてあるわけ……

……あった。

普通にあった。
ゴロゴロあった。


その中で私が選んだのは、
泥門高校。
よく考えたらそこは妖一くん達が行った高校だったの!

ならこの高校へ行こう!そんでアメフト部あるみたいだから、ここでマネージャーやろう!って私は思った!

でも、問題は山積み!

まず、夏休みまで超ぐーたら遊んでた私は、学力がはんぱないくらい落ちてたの!

久々に勉強してみたら、なにこれ私これ、こんなんじゃ恋ヶ浜にも学力負けるじゃん!ってなって、

中学時代一度も会わなかったけど、無理を承知で妖一くんに勉強教えてって電話してみたの!

アメフト部でマネージャーがやりたいって言ったら、思ったよりすんなりOKしてくれた。(どうやら妖一くんは部長をやってらっしゃるみたい!)

そして、第二の問題。

中途入学枠が、一つしかいないのに対し、希望者はなんと二人!

いつもならもう一人なんか気にせず合格勝ち取りに行くけど、そのもう一人って奴がアメフト部に入部するって言うもんだから、さあ大変!

…まあ、その問題は、すぐに妖一くんが解決してくれたのだけどね…。


中途入学枠を妖一くんが無理矢理二つにしてくれたんだー!

ほんっと妖一くんって

「…サイッコー!まじ愛してる!」

「勉強しやがれ」

ドゴンッ!!

「!っきゃあああああ!」



…とまあ、そんな感じで、妖一くんに勉強を教えてもらってる訳ですが…

…やっぱり勉強って難しい。

神龍寺高校目指してた頃は、私に解けない問題なんてなかったのに…!
(神龍寺高校が男子校だと知ったのはつい最近)

「オラ、次はこの英文だ。英文の質問に日本語で答えりゃいいんだ、カンタンだろ」

「んー…?どれどれ」


あなたは、将来、なにに、なりたい、ですか…?


「…」

「わかんねえのか?わかんなかったらまず英単語500個ずつ書き取りすっぞ」

「………決めた、」

「あ?何を?」

「決めた、私は将来ネッシーになる!」

「進路希望に書けよ、それ」








…………………・
あとがき

拍手ありがとうございます!

なぜか急に思い付いた連載です。
ギャグで突っ走ってく予定です。

設定とか書いてたら、無駄に長くなっちゃいました…!

戸叶君がでてくるのは、まだまーだ先です(笑)←