泥門高校のアメフト部マネージャーを目指して、まずは中途入学を目指す、変わった女の子!
愛してる、とか結構カンタンに言っちゃう子。でも好きな人にはそんなこと恥ずかしくて絶対言えない!
そして
お相手はまさかの戸叶君!(の、予定)
では、どうぞ!
*
「……ふぉぁああああ!!!」
「うっさい。静かに勉強しやがれ」
はじめましてこんにちは!
私の名前は…置いといて。
みんなからはポニーって呼ばれています!
由来は、私の髪型は昔、ずっと毎日ポニーテールだったから!
街中で急に知人に
「あ、ポニーちゃん!」
なんて言われると、街中の人がみーんな
「ポニー!?(馬!?)」って振り向くの!
そんでもって、私は昔「勉強しやがれ」
バコッ!
いた、頭叩かれた!
「何すんのよ妖一くん!!!」
「勉強しやがれ」
この人はヒル魔妖一くん。
小学校のときの先輩!
昨日、デス・マーチっていう、すごおおおおおく辛いらしい修業から帰ってきたんだ!
「勉強しやがれ」
「ちょ、妖一くんさっきからそれしか言ってない」
「勉強しやがれ」
「…妖一くん?もしかして、壊れた!?」
「勉強しやがれ!!!!」
ズドドド!!
「っきゃああああああ!なにさ、急に!!わ、私の部屋!私の部屋で、発砲しないで!!」
「うるせーんだよさっきから!!」
このように妖一くんは昔っから発砲グセがあって、本当困ったものだわ!
「…………おい」
ガチャ
再び銃を構えた妖一くん!
「うわあああ!ごめんなさい!反省します!」
*
そして、今私は何をやっているか。
ずばり、
お 勉 強
を、しているのです。
え、そんなこと分かってるって?
まあ話を聞いてください。
私のママはとっくの昔に夜空に瞬くお星様になっています。
パパと仲良く二人暮しをしていたある日のことでした。
パパが会社を辞めさせられて、私が高校に行けないことになっちゃったの!
本来なら神龍寺高校に行って、アメフト部のマネージャーをやりたかったのに、私のそんな儚い夢もあっけなく終わりを告げました。
(神龍寺高校が男子校だと知ったのはつい最近)
とか思ってたら!!
夏休みに入って急に、パパが会社を立ち上げる!なんて馬鹿なことを言い出したの!
なに言ってんのパパ馬鹿じゃない!?
とか言ってたら、パパは見事、大 成 功☆を収め、
私は急に貧乏娘から社長令嬢になっちまったのさ!
そんな訳で、
ポニー、お前はもう高校に行けるぞ、今からでも遅くはない、高校に行きたかったら行きなさい!
むしろ、行ってくれ!
社長の娘が高校に行ってないなんて、周りに面目がつかん!
と超無理難題を押し付けたパパ。
いまさら入学を認めてくれる高校なんてあるわけ……
……あった。
普通にあった。
ゴロゴロあった。
その中で私が選んだのは、
泥門高校。
よく考えたらそこは妖一くん達が行った高校だったの!
ならこの高校へ行こう!そんでアメフト部あるみたいだから、ここでマネージャーやろう!って私は思った!
でも、問題は山積み!
まず、夏休みまで超ぐーたら遊んでた私は、学力がはんぱないくらい落ちてたの!
久々に勉強してみたら、なにこれ私これ、こんなんじゃ恋ヶ浜にも学力負けるじゃん!ってなって、
中学時代一度も会わなかったけど、無理を承知で妖一くんに勉強教えてって電話してみたの!
アメフト部でマネージャーがやりたいって言ったら、思ったよりすんなりOKしてくれた。(どうやら妖一くんは部長をやってらっしゃるみたい!)
そして、第二の問題。
中途入学枠が、一つしかいないのに対し、希望者はなんと二人!
いつもならもう一人なんか気にせず合格勝ち取りに行くけど、そのもう一人って奴がアメフト部に入部するって言うもんだから、さあ大変!
…まあ、その問題は、すぐに妖一くんが解決してくれたのだけどね…。
中途入学枠を妖一くんが無理矢理二つにしてくれたんだー!
ほんっと妖一くんって
「…サイッコー!まじ愛してる!」
「勉強しやがれ」
ドゴンッ!!
「!っきゃあああああ!」
…とまあ、そんな感じで、妖一くんに勉強を教えてもらってる訳ですが…
…やっぱり勉強って難しい。
神龍寺高校目指してた頃は、私に解けない問題なんてなかったのに…!
(神龍寺高校が男子校だと知ったのはつい最近)
「オラ、次はこの英文だ。英文の質問に日本語で答えりゃいいんだ、カンタンだろ」
「んー…?どれどれ」
あなたは、将来、なにに、なりたい、ですか…?
「…」
「わかんねえのか?わかんなかったらまず英単語500個ずつ書き取りすっぞ」
「………決めた、」
「あ?何を?」
「決めた、私は将来ネッシーになる!」
「進路希望に書けよ、それ」…………………・
あとがき
拍手ありがとうございます!
なぜか急に思い付いた連載です。
ギャグで突っ走ってく予定です。
設定とか書いてたら、無駄に長くなっちゃいました…!
戸叶君がでてくるのは、まだまーだ先です(笑)←