#ac2_total# 小説2 | ナノ

 

あ、別に貧乳とかは気にしないから。



『不純すぎるこの気持ち』



カルピン見にくる?なんて言ってみたら目輝かせてついてくる名前は、猫に比べてずっと扱いやすい。
じゃれ合う姿なんて、もはやどっちが動物か分かんない。

俺が二年生になった春、女子テニス部に入部した一年生。
リョーマ先輩のこと好きなっちゃいました!!なんて球拾いの隙に言われて、唖然としたけどその考えなしの笑顔に思わず頷いた。
あれから一年。


「…どっちが猫か分かんないんだけど」
「リョーマ先輩それ褒めてますっ」
「褒めてない」
「あっそういえば今日仮入部で一年生いっぱい来てくれました!」

…うわ、名前が先輩とか。ないない。
俺が受験生ってことよりもないない。

「名前が先輩とか有り得ないんだけど」
「なんでですー」
「無計画だしテニス全然上達しないしチビだし」
「……」
「胸もないし」

そう言ったら顔赤くして、あります!なんて声張り上げた。
名前はチビだし華奢だし、まあ胸ないのはしょうがないけど。
俺そんなの気にしないし名前本人も気にしてなさそうなのに、カルピン抱きしめて睨んできた。なんだよ。


付き合って一年。
…ねえ俺さあ、結構我慢したよね?

「じゃあ見せてよ」
「な、何言ってるんですか!」

カルピンごとそのまま引き寄せてキスする。
後頭部固定して深く舌入れたら名前が押し返そうと急に手離して、カルピンが膝の上から逃げた。
その隙に名前の胸元にそっと手重ねるけど、ほらやっぱ全然小さいじゃん。
名前の肩にあからさまに力が入ったのを無視してやわやわ揉んだら、初めて触るそこは想像以上に柔らかくて癖になりそう。

「やっ…ちょっと!ホント、駄目ですっ」
「大きくなったか、見せてみてよ」

嫌がる名前をそのまま押し倒して制服まくり上げて脱がせた。薄ピンクの下着が目に入って、うわ下着姿なんて初めてなんだけど。…結構好きかも。
つい手が止まってまじまじと見る。いかにも女子なレースに包まれてる微かに膨らんだ胸は、俺をその気にさせるのなんて充分で。
泣きそうな顔して恥ずかしがる名前なんて関係なしに、我慢してた一年間分の欲がぶわっと溢れ出した。


「えっ…ん、先輩っ」

背中に手回してプチンとホック外したら、あっという間に下半身が硬くなる。
俺だって初めてだけど、本能でつい中心を口に含んだ。
片方は優しく揉みながら片方を舌で責めると、たまに甘い声漏らしながら身体震わせる名前。

ごめんもうこれ以上我慢したら身体に悪い。
俺は完璧にスイッチ入っちゃって、名前の言葉無視して強引に続けた。
勝手なんて分かんないし、初めては濡れにくいって言うし。
なるべく時間かけたいと思うんだけど、頭上から降ってくるその甘い声に脳みそが溶けた。…普通にやばい。余裕なんてない。

「あっ…んっ……」

肩、鎖骨、胸、お腹やら至るとこにキスして、ゆっくりスカートの中に手を入れた。
初めて触る太もも。その柔らかさを堪能するみたいに内側を撫でる。

名前が涙目で膝立てるからパンツ見えて、もう今まで何度も夜に想像してきた今の光景。
結構我慢してきたのに、衝動ってのは怖い。

スカート脱がして上とお揃いの下着越しに、ゆっくり指を押し付ける。…あ、濡れてる。
その瞬間クワっと熱が身体を駆け巡って、そんでもってAVなんかとは全然違う興奮がほとばしって、ああああメチャメチャにしたくなってきた。

「名前、濡れてるの分かる?ここ」
「ひゃっ……やだ…っ」
「ここはやだって言ってないんだけど」

腰無理矢理浮かせて下着剥ぎとったら、クロッチ部分についてる愛液が嬉しい。
分かる?なんて確かめるみたいにしてそこをぬるぬる触った。
いつもこんなこと考えてるわけじゃないけど、制服の短いスカートとか、ポニーテールのうなじとか。俺だって男だから結構やばかったんだよ。

俺の下で、短く吐息漏らしながらクチュクチュ濡らす名前。あー…夢みたい。可愛い。

「あっ…ああ、はあっ」

指を奥に進めたら、人差し指でさえも締め付けるそこ。これって入るのかな。
クチャクチャ鳴らしながら、このあとの展開への期待とかで頭いっぱい。
できるだけ痛い思いなんかさせたくないから優しくしたいけど、俺のシャツ掴みながら悶える姿見てたら自信なくなってきた。
だってこんなの、興奮するなって方が無理。

奥で指曲げた時にキュッと指がしまって、名前が脚を震わす。

「ここ、いい?」
「ああっ、わ、わかんないです…っ」

だけどそこ突くとどんどん溢れてきて、明らかに反応が違くて。
性感帯なんてホントにあるもんなんだなあなんて思いながら、嬉しくなった。

さっきより硬くなったクリトリスに触れながら奥をひっかく。
収縮するナカはグチャグチャで、早く挿れたい。
二本入れて激しく擦るみたいに抜き差しすると、面白いくらいひくつく。


「も、駄目…っあ、んんっあああ」

緩急つけてしつこくしたら甲高い声上げながら一段と締め付けてきて。
少ししたら顔隠しながら背中ビクビクさせて痙攣した。
……当たり前だけど初めて見るし。
呼吸整える名前にキスしたら蕩けた目で見上げてくるから、もうズボン押し上げてるそれが痛いくらい。

俺も脱いで、鞄の中から無言でコンドーム取り出す。
なんだかんだ用意してたそれを急いでつけると、名前が少し不安そうな顔した。
だけど俺も限界なんだって。一年間も触らなかったんだから褒めてほしい。

「い、たいですか…?」
「…少し」

何て言えばいいか分かんなくて、爪立ててもいいからって肩掴ませた。
ね、明日からもテニス頑張れるように元気ちょうだい。


宛がって確認してから腰押し進めたら思った以上にきつくて、だけどその締め付けが気持ちよくて脳みそがボーっとした。
肩に食い込む爪とか、きっと俺には想像もできないくらい痛いんだろうとか思う。
でもそれでも涙滲ませて受け入れてくれるこの一つ年下の彼女が、でたらめに愛しい。


「ん、全部入った……名前痛くしてごめん」
「…大丈夫、です」

やばい…やばい。
我慢なんてできない。名前と一つになってると思うと思わず興奮して抑えが利かなくなる。
ゆっくり腰動かして、奥を突いた。

「ん、………あ、んっ」

ゴム越しとは言っても絡みついてくる内壁はたまらなくて、ゆるゆる動くだけでイキそうになる。
腰のあたりがぞくぞく熱い。
沸きあがってくる明かに尿意とは別の何か。


「名前、ごめん俺結構やばいかも」
「あっ…ん………ふっ」
「……好きだよ」


俺たちの熱っぽい視線が交差して、どちらからともなくキス。
俺はあんまり口数多い方じゃないから、やっぱり愛情表現にはこれが一番だと思うなんて不純かな。
痛い思いさせてごめん。でも好きで好きで仕方ないんだよ。

キスしたあと腰振ったら、吸い取るみたいに締め付けてくる膣に我慢なんてできなくてゴムの中に思いっきり吐き出した。




どくどく脈打った後カルピンと目が合って、なんだか恥ずかしかった、そんな俺の初体験。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -