#ac2_total# 小説2 | ナノ

 

解決策なんて、知らん。



『アンチ ソリューション』



「名前。待たせたな」
「…あーおそーい。」

これでも急いだんじゃて言うても名前はむくれて、お腹減ったーなんて言いやがる。
部活終わって着替えてからコートとは正反対にある図書館まで、部活中とは比べもんにならんダッシュで駆け抜けてきたなんて絶対言ってやらん。

「こんなに待ったらお婆ちゃんになっちゃうでしょーが!お腹減った!」
「んじゃなんか食って帰ろかお婆ちゃん」

からかったら俺の鞄をグーでパンチしてくる。お婆ちゃんになるまで待ってくれるなんて俺も愛されとるの。

夏は冷房冬は暖房が完備されとる図書館で名前はいつも俺の部活が終わるのを待っとって、毎日のように遅いだの文句言う癖に先に帰ったことは一度もない。結構かわええ奴。


「ちょっと待って本返してくる」
「…珍しいな何読んでたんじゃ」
「昆虫図鑑!雅治が待たせすぎて頭おかしくなった!」


訂正、結構変な奴。
まず俺昆虫図鑑なんて置いとったことすら知らなかったんじゃが。
書庫の奥まった埃だらけの棚の前。そこで踏み台の一番上まで昇ってデカい図鑑しまおうとする名前は、やっぱ小柄でかわええ。
重たそうな図鑑を背伸びして一生懸命押し込む姿が微笑ましくて、あえて手伝ってなんてやらん。
あ、見えた。白。


そいや今日名前の制服が冬服から夏服になった。
薄手のブラウスから透けそうで透けないそれとか、冬より丈が短くなっとるスカートとか。
…やばい。まあつまりそういうことじゃ。据え膳食わぬは男の恥。


本しまった名前が踏み台から降りて、帰ろっか雅治なんて笑うけど、鞄ほっぽって抱き寄せた。

「…ん、……ふっ」

いきなり舌入れたら、久々のディープキスに下半身がすぐ熱くなる。どうにかならんのかこれ。制服じゃとすぐ分かるから結構恥ずかしいんじゃけど。
あーもう無理です我慢できません先生。


あんま時間ないなあ思って早急にブラウスのボタン外し始めたら、名前が口塞がれながらも抵抗してくる。

「ん……んっ………」

唇離したら漫画みたいにつーってなって、名前の戸惑っとる表情がたまらん。
そのまま首筋にちゅうっと吸い付いた。


「ま、雅治っ……ここで、するの…?」
「だって家までもたん」
「で、でも下校時間っ…」
「パンツ見せる方が悪い」
「ひゃ」

ボタン全部外して、鎖骨に舌這わしながら下着押し上げたら案外ノリノリな声出しとる。

色素の薄いそれを口に含むと目に見えて身体の力が抜けて、ヒトの三大欲求を目の当たりにした気がした。

「ここ弱いじゃろ」
「あっ……しゃべ、ないで」

片方しゃぶりながら、片方指で責めてやる。
さっきまでの不機嫌そうな顔は何処、頬上気させて声我慢しとってああやばい腰にくるんじゃこれが。

そこはすぐに固くなって、名前も涙目で俺の腕掴んできた。
口に含みながらもう片方の手を太ももまで下ろすと、何とも言えない表情の名前と目が合う。

「ここどうなってるんか言ってみんしゃい」
「……んっ、やだ」
「なんで?触ってやらんよ?」
「………変…態…あ」

内ももさすると胸と同じくらい柔らかくて、思わず止まらなくなりそうじゃ。
わざと焦らして脚ばっか触ってやる。際どいとこにに触れそうで触れないよう愛撫するとモジモジ膝すり合わせ取とるから、そんなんなら早く言えばええ。


なかなか言わない名前に苛立ったけえ、スカートん中に頭突っ込んで内ももに舌這わした。
下着の色が中心だけ違くて思わず興奮する。…あー、もう俺の痛いんじゃけど。

「んっ…まさは、る……」
「なん?」

尻さすりながら丹念に脚舐めとる俺なんか完璧変態。ただでさえ下校時刻過ぎてるけえ、誰かに見つかったらやばいなあとか一応思うことは思った。

スカート脱がしたら、呼吸荒くして俺の髪握りながら悶えとる名前。
頑固な口から漏れた、「おねがい」の一言。
合格にしてやりたくないが、仕方ないけえキスしてやる。

「今回は、それでええよ」

言ったら安堵した表情するから、結局コイツも俺と同じ変態じゃろ。本棚に抑えつけて、パンツの上からゆっくり触れたらもうグショグショじゃった。

「やっ…あ、……」
「ここ、触ってほしかったんじゃろ」
「ん…ん、はあっ…だめっ…声っ」

パンツ脱がして直接したら慣らす必要もないくらい溢れとって。
でも乱れる名前が見たかったから、クリトリス擦ってやる。
声我慢できんことに焦ったんか本気で俺の腕抑えようとしてくるけえ、無駄。ここもう固くなっちょる。

「名前、このコリコリしたの好きじゃろ?」
「はあっ…んん、ん、あっ」
「うわ、すごい溢れてきた」

分かりやすくそれが溢れてきて、やらしい匂いに眩暈がした。いかん、時間ないのにもっと見たいし止まらん。
小刻みにそこ擦ると、もうまともに立てんのか本棚に寄りかかって俺にしがみついてきよる名前。ああ、かわええよ。
愛液塗りつけてしつこくしつこく触ったら、面白いくらい身体震わせてイった。


呼吸整えちょると思ったら、俺にしがみついとった名前がふいにキスしてきて、ああもうなんでこんな時ばっか甘えてくるん?

「お前さん、今日立てなくなっても知らん」

イったばっかのそこに指二本突っ込んで、いきなり激しく抜き差しする。耳元で漏れる名前の声のせいで止まらん。
これからここに入るんかと思うと、ただでさえ熱いのに余計でかくなる気がした。あーこの時期ってみんなこんなもんなんかなあ。
こんな抑え効かんの俺だけ?ああもうどうでもええ。


「あっ、はあ…んんっ…あっ」

ナカがヒクヒクしてきたら脚もガクガクしてきて、またイキそうになっとる。俺別にそんな自信あるわけじゃないんじゃが、感度良すぎ。
ナカが収縮して指がギュッて締め付けられる間隔が短くなってきたところで、指抜いてやった。
どろりとそこに愛液がまみれとって、俺まだ14じゃしここで我慢なんて身体に悪いことできるわけないじゃろ。

「…雅治」

蕩けた目で見上げてくる名前の片脚だけ高く持ち上げて、ゴムもつけないで挿入した。
「やあっ…あああっ、あ」

イキそうじゃった名前はその刺激だけで達して、いきなりめちゃめちゃに締め付けてくる。……まじでやばいって。
グッと堪えて、痙攣するナカをピストンした。ああー気持ちええ。やばい、何も考えられん。
身体目当てなんてそんなわけ絶対なくて、名前の我儘なとこよく笑うとこ、なんだかんだで俺に甘いとこ。
全部が全部愛しいけえ、じゃけどセックスしとると名前はこん時が一番かわええとか思う。恥ずかしがりながらも素直に快楽に溺れて身体震わしとる様は、いつ見ても圧巻。

「んっ…んっ…、はあっ」
「なあ名前声えろい」
「ん、やっ……あっ」

俺が奥突く度に声漏らして締め付けてきて、根こそぎ精子吸い取られそうになる。
そんな名前にいよいよ出したくなって、俺も激しく腰動かした。




なあ、好きな女にいつだって欲情するのなんて当たり前なんじゃよ。
解決策なんてないし、そんなもんいらん。
名前の熱にぼうっとする頭の隅で、今何時じゃっけと思った。

そしたら「雅治、もっと」なんて求めてくるけえ、俺の運命の女はどうやらコイツで間違いない。

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