今日は部活が休みだったため、マネージャー兼俺の彼女を部屋に招いた。
…のだが、さっきからアイツは、俺のベッドに潜って出てこない。
しかも俺に背を向けて、だ。
(俺の存在丸無視かよ…)
いい加減耐えきれなくなった俺は、未だベッドに潜り「寒い寒い」と繰り返してるアイツに声をかけた。
「…オイ、」
「ん、何?」
のにもかかわらず、相変わらずアイツは俺に背を向けたまま。
…これじゃあ部屋に呼んだ意味ねぇじゃねぇか。
「オイ、いい加減こっち向けよ」
「何?さっきから、……っ!?」
ちゅっ
アイツがこっちを向いた瞬間、短く音をたてて、触れるだけのキス。
だんだん赤くなっていくアイツの頬。
「いっ、いきなり何すんのさ、もうっ…!!」
そう言ってまた俺に背を向ける。
「お前がこっち向かないからだろ」
「だ、だからっていきなり、こんなっ…」
言ったきり黙り込んでしまった。
あぁもう、可愛いったりゃありゃしねぇ!
「筧」
「なんだよ」
「……好き」
「…っ!!」
仕返しの仕返し
(あぁクソ、俺まで赤くなってどうすんだ!)
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なかなか構ってくれない彼女に仕返し、ってことで不意打ちキス。
でも彼女からの思わぬ仕返しに自分まで赤くなっちゃったヘタレ筧。
初代拍手でした。
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