「沙織ー。迎えに来たわよ」
「あ、今行くー!」

今日のお昼に約束したので、摩季ちゃんと一緒にアメフト部の部室に向かう。
アメフトってあんま見たことないけど…
ラグビーみたいなものなのかな?
…良く分かんないや。
って、マネージャーになるってことは、やっぱりルールとか覚えたほうがいいのかな?
うーん。大変そう…

「ねぇねぇ摩季ちゃん、私もアメフトのルールとかポジションとか覚えなくちゃいけないの?」
「さぁ?基本的なルールだけでいいんじゃない?」
「いいんじゃない、って…」
「ホラ、着いたわよ」

しゃべってる内に着いたようだ。
摩季ちゃんがドアを開け入って行く。
私もそれに続く…と、

「…うわぁ、なんか……予想通りというかなんというか…」
「一応片付けてはいるんだけどさぁー。アイツらアタシがいない日にすぐ汚すのよね。まぁほとんど水町だけど。」
「水町君…?」

私が呟いた瞬間、ドアが思いっきり開いて、人が入ってきた。
……頭をぶつけていたが。

「って、高っ!」

その後にも三人ほど、背の高い人が続けて入ってきた。
後ろにいる2人は何か言い争ってるようだ。
仲悪いのかな?

「ンハッ!その可愛い子誰っ?」

えっと、あれは確か水町君…?
うわぁ、なんか凄いキラキラしてる!
髪の毛も笑顔も!

「沙織よ。新しいマネージャー」
「沙織ちゃんね!よろしくっ!」
「あ、菊池沙織です、よろしく…!」

テンション高いなぁ…
うん、でもめっちゃいい人そう!
笑顔が眩しいぜ!

…って、あれ、後ろにいるのは……

「筧君?筧君ってアメフト部だったの?」
「ん?…あぁ」

マジでか!
始めて知った……

「なになに、筧と沙織ちゃんってば知り合い!?」
「知り合いってか、クラスメイトだよー!あんま話したことないけどね」

実は怖くてちょっと苦手でした、なんて言えるはずがない…。

「へーっ!ってか、それなのに筧がアメフト部って知らなかったの?」
「う…。スイマセン…。」

水町君…痛いところをついてくる…。
でも、知らなかったものは仕方ないよ。
クラス全員、何部に所属してるか、だなんて覚えてないし!

あ、あと…

「摩季ちゃん、後ろの2人は?」

実を言うと、後ろで言い争ったままの2人が凄く気になる。
筧先生がどーのこーのとか言ってるし…
なんで筧君が先生?

「あぁ、アイツら?大平洋と大西洋よ。」
「ちょっと待ってくれ渋谷君。なんで僕の紹介がコイツよりあとなんだい?」
「コイツとはなんだ!」
「筧先生の一番弟子は僕だ。僕を先に紹介するべきじゃないか?」
「うおぉーーっ!筧先生の一番弟子は俺だぁーぁっ!!!」

…そのまま言い争いを始めてしまった。
「よろしく」って言うタイミング逃しちゃったなぁ…」

「あぁもう、止めろお前ら!菊池に挨拶が先だろ!?…御免な、菊池、うるさくて…」

そう言って、凄く申し訳なさそうな顔をする筧君。
か、筧君めっちゃいい人じゃん…!
一部の人にしか心開かないタイプだと思ってたのに!
めっちゃいい人じゃん……!
苦手だなんて言って御免ね…!!

「あ、うん、大丈夫だよ!…えっと、大西君に大平君、よろしくね!」
「あ、うん。よろしく頼むよ(先に呼んでくれた…!)」
「よろしくなあぁぁ!」

…うん。
一見デカくて怖いけど、みんないい人だ。
これなら楽しくやっていけそう!!



初めまして!
(これからよろしくね!)








10.02.06
………………
あれ?
小 判 鮫 先 輩 が 出 て こ な い ぞ ?
何故だ!?大好きなのに…!
(それは小判鮫先輩が出てくるタイミングを逃したから)

水町はすぐ部室汚しそう。
筧が片付けるけどまたすぐ汚される、みたいな。
まぁ、セナが巨深行ったとき、部室結構綺麗でしたけども!

そして、大平西の口調が分からない。ので、
大平→とりあえず叫ばせてみる
大西→なんかムカつく口調で。

次からはヒロインはっちゃけさせたいなぁ…。



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