文字 | ナノ



「僕は、髪を切りたいんだよ」綾部の髪切らせて、 ぼくはそういう彼の手を振りほどきました。ああ哀しそうなあの人の顔が頭に焼き付いて離れません。(一種の病気に掛かってしまったのだ)