(静×臨。何となく暗い。)
ねえ、シズちゃん。俺たちはいつまでこんな関係を続けるのかな?
だってさぁ、男同士だよ?ずっとなんて一緒にいられるわけないじゃないか。
法律上、結婚を認められている男女だって離婚したりするのになんで俺たちがずっと一緒にいられると思う?
だからさ、もう終わりにしようよ。
君は、きちんと人間を愛せるし、君自身人間なんだから。
可愛い女の子と普通の恋愛をして、結婚して、子供を作って、幸せになりなよ。
それが似合ってる。うん、想像すると笑えるくらいお似合いだよ!
あぁ、結婚式とかには呼ばないでね。いくら男だからって昔新郎を好きだった奴が来たら新婦は良い思いはしないだろう?
君の格好良い姿が見れないのは残念だけど、そこまで人生を滅茶苦茶にしたいとは思ってないからさ。
あぁ、新羅やドタチンとかは呼んでよ?そうしたら二人に写真頼むから、それくらいは許して欲しいな。
可愛い奥さんとのツーショット楽しみにしてるね。
つらつらと、普段と全く変わらない表情で台本を読むかのように滑らかに動く口元。
まだまだ続きそうな言葉を遮るように折れそうなくらいに細い身体を抱き寄せた。
抵抗するように胸元を押す手は可哀想なくらいに弱々しくて、無償に泣きたくなった。
「シズちゃん、泣いてるの?」
ピタリと抵抗するのを止め小さく問いかけてくる言葉
そっと目元をなぞる白い指先
「泣いてねえよ、バーカ。」
泣きそうなのはテメェだろ。
そう言うことも出来ずに、ただただ、目の前の相手を逃がさぬよう、腕の力を、強めた。
本当は、ずっと一緒にいたいよ、