じりりりりりりん。
「ハイもしもし、万事屋です」
「もしもし。あ、銀さん?」
「何だ白雪かよ。生意気に無断遅刻ですかコノヤロー減給すっぞ」
「いや、だから今断りを入れようとしたんスけど。あのね、今日有休とってもいい?」
「良くねーよ。うちにそんなもんは存在しねーっての」
「マジでか、そんなブラック企業だったのか万事屋は。今思い出したけれど先々々月のお給料まだですか」
「ブラックじゃねェ。百歩譲ってもシリウス・ブラックだ。僕は良い者だ」
「それ違う人だし私はルーピン派です。そして給料の件はスルーか。まあでもそうですね、賄い有ですもんねたまに豆パンとか」
「そうだよ、お前には勿体ないほどの待遇だよ。だからグダグダ言ってねーでさっさと来い」
「今日仕事ないでしょ」
「ねーけど来い」
「お腹痛いの。まともに動き回れなくて」
「あーそうですか。正露丸飲んで踏ん張りなさい」
「そうじゃねえよそれだったら自分で解決してさっさと出勤するよ」
「自分で解決出来ねーんなら医者行け。俺ァお前のお母さんじゃねェ」
「銀さんがお母さんだったら私授業参観が憂鬱でしょうがないんですけど。ていうかあのアレ、何ていうか、医者に行くようなことでもないような、何だろその・・・・」
「?・・・・何だよ」
「・・・・神楽ちゃんに代わって下さい」
「神楽まだ寝てる」
「じゃ、じゃあ定春に」
「何、俺にも新八にも話したくないこと定春には話すの?そういう関係だったのかお前ら。うわー」
「突っ込むの面倒だからそういう関係でいいですけど、・・・・てかもういいです隠すの面倒くさいから言います。生理痛がひどいのよ」
「・・・・・・・・・」
「今朝いきなり来たんです。お腹痛いし体が重たいしで、新聞取りに行くのも容易じゃないの。かぶき町までなんてとても無理」
「・・・・・・・・・・」
「もしもーし」
「ハイもしもしツマブキです。どちら様でしょうか〜(坂田裏声)」
「いや、どちら様じゃなくて白雪です。てか誰だツマブキって。そんなにおかしいか私の生理痛は」
「それ以前に、お前にもセーリって来るのな」
「当たり前田のクラッカーですよ。・・・・・・わ、わかったら今後ガキ扱いしないで」
「何、動揺してんの白雪さん」
「べ、別に動揺なんかしてないんだから!勘違いしないでよね!」
「誰がツンデレろっつったよ。銀サンそんな子に育てた覚えはありません」
「ほら、そーやってまた子供扱いする」
「・・・・よし。じゃあお前を大人の女と見込んで、一つ良いことを教えてやろう。生理痛が来なくなる方法だ」
「何それ」
「妊娠すればいい。九ヶ月から十ヶ月は生理痛どころか生理ナシで過ごせるぞ」
「アホか。生理痛の何百倍も大変でしょうが」
「協力してやるよ、妊娠前の作業とか特に」
「ふざけんじゃねえバカヤロ」
がちゃ。
つう、つう、つう・・・・
「・・・・何つうこと言ってんですかアンタは」
「・・・・いたのか新八」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「銀さん、顔真っ赤ですよ」
「・・・・るせー」