風の通り道 | ナノ



闘技場にて



去年の春過ぎでしたか。ミカ氏の故郷は雪がすごいなんて話を聞いて。ペティットから出た事のないラファティにとっては、想像のつかない、絵本の中の話みたいに感じまして。
見てみたい、なんて話から、冬になったら家に連れて行ってくれる、という約束をして貰った。

ミカ氏が根なし草な性質だというのは、ラファティも承知していたので。叶うかどうか、そもそもそんな季節まで街に留まっていてくれるのかも。
だから「万一叶ったら嬉しい、夢みたいな約束」と。

それから、まぁ色々ありまして。
ライス君失踪とかね!
自分の誕生月に将来を悩んで、色々と見ていなかったものを見て。10月に呪われてDark入ったなどとした時に、自分の黒い感情に気づいて。
離れても切れない縁、家族があるミカ氏が羨ましかった。

その事に関しても呪いを解く時にミカ氏に言ってましたね。

それで、秋になって。アマネセールがあって。
時折、『約束』覚えてる?なんて冗談混じりに聞いた覚えがありますが。
あの頃から「叶う事より、覚えててくれているのが嬉しい」という、絆の確認に似たところはあったのかもしれません。
勿論、叶ったら一番だったので、旅費は旅費で貯めていたか、手をつけないお金として別にしていたんじゃないかと思いますが。

12月、冬になって。
アイスウォードくんの失踪がクリスマスを過ぎた頃。
この頃はラファティ以上にPLの目が回っていて手が足りないというか黒猫が奔走していましたが。
アイスウォードくんの件に一区切りがついたのが、2月のバレンタインの前。

3月まで雪が降るとは聞いていたものの。この辺りになると、聞くのがちょっと怖くなっていました。
折しもお互い恋人出来ましたし。じつは12月辺りから「ミカへの甘え方がわからない」となってたようです(落書きしてるスケッチブック見ると)
代わりにその分含めてアイスウォードくんに甘えている落書き続きますが。その翌日にアイスウォードくん失踪させましたからね、ラファティ←
精神衝撃度合いはお察し下さい←

えぇ、と。
そんなこんなで。約束を覚えてるか聞けないまま、3月が残り一週間となりました。
PL、その期間に沖縄旅行が入ってましたので。ラファティをその間、遠征に行かせるのは決めてましたので。
ミカ氏に色々な用事の手紙に混ぜて故郷のお名前を聞いて、その国の近くの依頼を受けた、と。

帰った後、雪国に行った話をした時に『本当にすごかっただろ』みたいな口振りを聞いて、
「あぁ。約束は忘れてしまったんだな」と思ったようです。実際はミカ氏が言って下さったように、忘れられてはいなかったんですが。

もう過ぎてしまった約束を持ち出して「覚えてなかったの?」と言い募る事は出来ませんし。
それぐらいなら、依頼に行く前に「旅行は間に合わないみたいだから近くまで行ってみる」と話せば良かったこと。
ただ、ラファティの中では小さなモヤモヤ、疑心として留まり。
その後、色々話されない内容(聞かないせいですが)に、なんとなくミカ氏と距離を感じたり。

爆発結果の闘技場でした。
あれでいい加減愛想尽かされるんじゃないかとPLはハラハラしてましたよ(/∀`*)
出力抑えて魔法使った(*普段Lv5で放つのをLv1で使用、みたいな加減)とはいえ、ミカ氏に攻撃魔法を向ける日が来るとは!
そしてミカ氏から蹴られたり剣向けられる日が来るというね(笑)
いや、攻撃ちゃんと向けて貰えて良かったです。変に遠慮されても、やっぱり壁を感じたままだったでしょうから。

いやぁ、男の子は良いですね。青春ですね。

モヤモヤが晴れたので、暫くすっきりしていられるでしょう。
二度目やらないようにも気をつけねばなりませんが(笑)

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2013/05/12 (17:14)


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