※テッドとリツ



「おじさんおじさん!」
「誰が……なぁ、リツ」
「何?」
「お前、確かテトは名前で呼んでるよな?」
「そうだけど……あ、男のジェラシーはみっともないよおじさん!」
「誰がお前に妬くか。……で、同い年である筈の俺はおじさんなのに、なんでテトは名前で呼ぶんだ?」
「あー、それ? えっとね、確かここへ来てすぐにルコに言われたんだよね」
「ルコに?」
「そうそう。『絶対にてっちゃんをオバサンって呼ぶなよ!』って」
「ああ、成る程な……」
「すっごい力説してたから呼ばないようにしてるんだけどさ、なんかあったの?」
「ああ、アイツが来た時にな。俺達が自己紹介したら、ルコの奴、歳のことでテトを茶化してな」
「うん、それでそれで?」
「……訊きたいか?」
「え、どんなすごいコトになったのそれ!?」
「そうだな……テトを止めるためにデフォ子がRPG-7を持ち出したのと、ルコがちゃんと歌えるよう回復するまで一週間近くかかった事だけは教えておく。で、何があったか訊きたいか?」
「……ううん、やめとく……」

てっとん最強説





※マスターとソラとテッド



『しかしまぁ君達、結構なハーレムだよね』
「何だマスター、藪から棒に」
『いやだってさー、男女比率ちょっと悪いでしょ。男性陣二人しか居ないし』
「ルコとリツは女の子とは言い難いですけど……」
『それを差し引いたとしても、よ。テトにモモにデフォ子にサラ、選り取り見取りって感じ?』
「おいおい……」
『リアクション薄いなぁ! モモは俺の嫁ーとか言わないのかな? ウチのテッドは』
「無理ですよマスター、この人テトさん一筋ですから」
「おい、ソラ……」
「でも事実でしょう?」
「確かに否定はしないがな」
『うわ男らしっ! ……で、ソラは?』
「何言ってるんですかマスター、僕は姉さん一筋です!」
『……え、』
「どうかしました?」
『……テッド君、ちょっと訊きたいことが』
「……気にするなマスター、コイツはこういう奴だ」


本人的にはただのシスコンのつもり
傍目にはシスコンを越えた何か

2010/07/04




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