小説 | ナノ


朝、起きたら。


鳥がざわめく晴天の朝
学校があと少しで始まるというその時間まで
私は布団という罠にかかったままだ

携帯の着信音が鳴り
気持ちの良い夢は終わる
あれ?ここは?
なんて現実との境目がわからなくなって
あぁ、なんだ。夢かって。

なんだか煩いな

携帯の画面表示に貴方の名前
ちょっと気分よくなってボタンを押した

「おはよう!」

『おはよう。今まで何してた?』

電話の奥から聞こえる声
相変わらずかっこよくて大好きな声

「寝てたよ!」

『・・・・・・今は何時でしょう?」

「え?」

ここで私はやっと時計を見る
あら、もうこんな時間ジャナイデスカ。

『先生に怒られてこい』

「うぇえー」

冗談のつもりですか?
まさか。私の場合は必ず怒られるのを知ってるからそんな事を言うんだ
私は手のかかる生徒だから先生は怒りたい放題ってね

「今から行くから教室で待ってて」

『はいはい、待ってるから早く来いよ』

貴方が通話ボタンをオフにして
私は急いで準備をする

貴方の声で起きて寝起きは良いし
貴方に会いに行くために学校にいく

こんな日々に幸せを感じてる自分がいて

明日は私が朝電話してやろう
とか企んで見た。






結局。次の日も起こされけれど。

「おはよう!」

『おはよう』



朝、起きたら。








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