王子様への応答は絶対
電話を鳴らしても、私はでない
絶対に出てあげないんだから!
なんて意気込んてたのは1分前。
2回目の電話で
私は簡単につられるように携帯に手を伸ばした
「もしもし?」
「俺だ」
表示されましたから、知ってますよ
「何故すぐに出ない」
「私だって忙しいんです!」
「そうか」
違う、本当はちょっと期待してただけ
すぐに諦めないで、私に応答してって言ってる貴方を
だって、いつも私ばっかり
「なにしてたんだ?」
「王子様が迎えにくるのを待ってました」
「・・・」
呆れたんだろうな
ため息がノイズ音みたいになって聞こえてきた
それと、同時にインターホンがなる。
ピンポーンって
「迎えにきてやったぞ」
ああ、なんてキザな・・・
王子様への応答は絶対