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君の眼中に自分はいないようで。


いつもほんわかと笑ってて
優しくて
ファイトの時は真剣で
ちょっと神話オタクで
顔が整ってる
かっこいい彼

「…。」

きっとモテるに違いない
でもモテるにしてもそれなりに努力しているだろう

「と、いうことで」

「え?どういうこと?」

「モテる秘訣はなんですか?」

「ごめん、なんの話?」

「やっぱり優しいから?顔が整ってるから?」

「話が噛み合ってない」

「だぁかぁらぁ!!なんでモテるのかってこと!」

「モテないよ?」

「嘘だ」

別に私はモテたいわけではない。
なんか気になるじゃないか!

「なんでこんな男がモテるんだか…」

「こんな男!?」

「私だったら可愛いアイチ君とかかっこいい櫂君とかの方が良いけどね!あ、実際あの二人もモテるか」

「…。」

「あんまり騒がれないけど森川君とかも私は良いけどね」

「……。」

「三和君もなかなかかっこいいと思うし」

「………。」

さっきから黙ってる光定
えっ何?顔が怖いよ

「…どうしたの光定」

「さっきから聞いてれば他の男が良いとか、他の男は可愛いとか、かっこいいとか。」

「うん」

「…はぁ」

光定はため息をつきながら俯いた

「…なまえ」

「何?」

「………。」

「…」

「…なんでもない」

諦めた顔で光定は今日帰っていった




君の眼中に自分はいないようで。








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