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クレーンゲームは取り方があるんですよ


「悪霊退散!!」

「殴るぞ」

はい、ただいまゲームセンターで遊んでたら仙道ダイキと会ってしまいました

「おっかねぇ」

「お前は相変わらずムカつく野郎だな」

「なんとでもー」

私はこの人が苦手だ
なんというかわけわからないから。

私はクレーンゲームで取れないこの商品を取ってくれるような人が好きなんだ!
つまり私はさっきから挑戦しているクレーンゲームの商品を取ろうと頑張ってるわけだ

「あっ」

また取れずに終わる
ここで諦めてたまるか

「下手くそ」

「うっさい」

もう一度挑戦だ
お金をいれてボタンを押そうとした瞬間

「かせ」

「え、ちょっと!!」

私の代わりに仙道さんがやってくれました
あははは
私のお金なんですけど?

仙道さんは流石というかクレーンがしっかりと商品を掴んでくれてます
私は駄目で仙道はいいのかクレーンよ…てめぇ

「ほら」

仙道ダイキは取れた商品を私に渡してきた
えっ何くれんの?ラッキー

「ありがと」

「見てられなかったんだよ」

私はクレーンゲームで取れないこの商品を取ってくれるような人が好きなんだ!

と、さっき言いましたが訂正。
別に取ってくれてもそんな好きじゃないわ

まあ、仙道ダイキなりの優しさだと受けとっておきましょうか
「ねぇ、」

「…なんだよ」

「こっちのも取れる?」

「ハッ余裕だね」

「じゃあやってみせてよ」

なんだかんだでやってくれる仙道に今日、好印象が少しつきました


次はあっち!





クレーンゲームは取り方があるんですよ








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