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ねぇ、私の言葉の意味わかってる?


痛みに耐える声と房がっていく傷
見ているのが辛くて目を背けた

「痛い…?」

「大丈夫だよ、このくらい」

クオンはそう言うけれど、きっと大丈夫ではないんだろうな
房がっていくあの瞬間の痛みは尋常じゃない

「無理しないで、お願いだから。」

「…うん」

その返事はきっと守られない
いつでも誰かのために無理をする

それをわかってて私は今の台詞を言った。

「クオン…一人で背負わなくて良いんだよ」

「一人じゃない。みんながいる」

じゃあ、なんでいつも怪我するのはクオンなの?

「…。」

結局は、一人で戦ってるじゃない。

どうして自分を大切にしないだろう…この人は

私は背けた目をクオンに向けた
意味あり気な顔をしているんだろうな

クオンはそんな私を見ていつもの微笑みを見せた。



ねぇ、私の言葉の意味わかってる?








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