不健康状態にて恋愛上昇
頭が痛くなるような感覚でくらくらとする
千鳥足で不安定に歩けば誰かに支えられた
「大丈夫?」
「あはは大丈夫!ありがとう」
体を支えたバンは
なまえの返事に不満足な顔をみせた
「…」
「じゃあ私、次は体育だから」
そう言われてもバンは体を離さなかった
「バン?」
「…駄目だ、保健室に行こう」
「え?」
「保健室、行こう」
優しく言うと手を引いて保健室へと向かう
「バン…?」
「なまえが辛そうなの俺見てられないから」
「私は大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないから」
ふらつくなまえをまた支えて歩きだす
「でも…」
「おとなしく保健室に行こう、な?」
「…うん」
その光景を見ていたカズヤとアミは笑って言った
「あんなことしてるからバカップルなんて言われるんだよなー」
「付き合うのも時間の問題ね」
不健康状態にて恋愛上昇