以心伝心



「はぁ…結局オレってあいつに背中押されてるのかなぁ〜」

オーキド博士からもらった何のメッセージも書かれていないハガキを頭上まで持ち上げて睨みつけてみた。
バトルフロンティアでジンダイさんにチャレンジする為に色々頑張ってはみたけど、中々勝つ事は出来きなくて…
そんな時にこんな火種をオーキド博士が持って来てくれるとは夢にも思わなかった。

「折角追い越したと思ってたのにな…ちぇっ!!!」

迷わず自分の夢を追い続けてるあいつの姿が簡単に想像出来て、少し羨ましくて悔しかった。

足踏みしか出来ず、前に一歩も進めないでいる自分を見て高笑いするあいつの声も表情もやけにリアルに感じられてしまった。

だけど…

小さい頃からの付き合いは伊達じゃない。

嫌みを言いつつも苦戦しているオレを応援してくれているんだと嫌でも分かった。

そんな所で立ち止まるなんて君らしくない、そう言いたいんだろう…

「絶対諦めるもんか…オレだけのバトルスタイル、必ず完成させてやるぜ!!」

手に持っていたハガキに向かって叫びながら、嫌みなあいつの顔を思い浮かべて、今度は眉を下げて笑いながら指で軽くハガキの表面をパチンと弾いた。






以心伝心
(言葉なんか関係ない
オレ達は心で通じてるんだから…
そうだよな、シゲル)




あとがき...
小説UPが停滞していたのでさすがにヤバイぞ、と思ってブログから引っ張ってきました(笑)

バトルの事を考えながら無意識にシゲルの姿を思い描くサトシが好きだvv






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