小説 | ナノ



突然ですが、告白します。

私はダークリンクが大好きです。
あれです、表の時オカなら水の神殿の中ボス、裏なら井戸にいる敵キャラです。
敵キャラなんですが、私は彼が好きなんです。絶対ツンデレなんです。
あ、一句できました。ツンデレもぐもぐおいしいな。



「なー、なまえー。」



あ、別にツンデレだから好きってわけじゃないんです。
ダーリンがツンデレだったら美味しいよねって話で。
別にデレドコでもクーデレでもヤンデレでも、ダーリンだったら何でもおいしいです、もぐもぐ。



「なー、なまえってばー!」



水の神殿ではいつも倒すのためらって、爆弾とか弓矢とかで遊んだのも懐かしいなぁ。
今だから言っちゃいますが、1つは水の神殿で止まってるセーブデータとかありました(笑)



「なまえ!!!」

「ん?あ、なんだ。ただのリンクか。」



声のした方を振り返れば、そこには緑。



「あのさ、なまえってダークリンク好きなの?」

「うん。俺の嫁だから。」

「えっ、嫁!?」

「そう嫁。」



え、でもなまえが女の子なんだし嫁なんじゃないの?、と華麗なボケをかますのは、我等が時の勇者リンク。
いや、彼は森育ちでオタク事情なんて知らないからボケるのはわかるけど、なんかものすごい天然くさい……
あらやだ、天然設定だなんておいしいじゃない、もぐもぐ。


あ、なんでそんな彼がうちにいるのかって言うと、3DSから出てきました。

な…何を言ってるのかわからねーと思うが以下ポルナレフ

ってのは冗談で、
いや、3DSから出て来たのは本当なんですけど!

確かね、マスターソードを抜いたり置いたりする時の効果音が特に時オカは好きで。
何度も何度も何度も何度も抜いて置いて抜いて置いての繰り返しで暇をつぶしてたら、なんか3DSが光って緑が出てきたワケなんです、はい。

正直、出てくるならダーリンの方が嬉しかったな、なんて無い物ねだりしてみますが。
勇者が嫌いって言うことはないんです、ただダークリンクが俺の嫁って思ってるだけで。



「ねー、なまえ。」

「うん?」

「俺、やっと神トラクリアしたんだ!!」



リンクが嬉しそうに私に報告する。
その様子からきっとこの事を早く言いたくてたまらなかったんだな、と容易に想像できた。



「おー、すごいじゃん!」

「えへへ。」



頭をかいて照れるリンク……、ダーリンというものがありながらたぎってしまいそうだ。

あ、ちなみに彼に神々のトライフォースをやらせてるのは私の趣味です。
2Dゼルダもいいんじゃないかと思いまして。私服なゼルダ姫もいいよね!
闇の世界の曲は最高だし、コッコいじめても怒るまでの沸点が長いし!!



「んー、じゃ次はトワプリとかやる?」

「やる。」



確か時の勇者様は狼になれるこのゲームに興味を持ってたような……、と記憶を辿って提案してみると即答でちょっと苦笑する。
どうやらリンクもトワプリ=狼と覚えていたようだ。
(時系列的なオススメは夢を見る島なんだけど)

それでは、トワプリの音楽を聞きつつ私は課題のレポートでも仕上げようかな。



「なまえも一緒にやろうよ!」

「え、課題やるから横で見てるね。」



謎解きとか自力でやるから面白いんでしょ。
その醍醐味を私が台無しにするわけにはいかない。



「えー、だってどうせ横から口出しするんでしょ?」

「………私、そんなことしてた?」

「うん。あれ?無意識だった?」



小さく色々呟いてたよー、とリンクはさらに追い打ちをかける。

かっっっんぜんに無意識だったァァァ!!!
謎解きは醍醐味が〜、とか言ってたくせに何してんだ、俺ェェェ!!!



「リンク、」

「うん?」

「何かごめんね。」

「なんでなまえが謝るの?」

「とりあえず謝らせてくれ。あとトワプリも一緒にさせてください。口出しはできるだけしないよう頑張ります。」

「別にそこまでしなくてもいいのに。」



くすくすと笑いながら緑勇者様が答える。
それに合わせて彼の綺麗な金髪が揺れてキラキラと眩しい。

それがとても絵になるなぁ、とぼんやりと思いながら私はトワプリをプレイする準備を整えるのだった。

………課題はまだ提出日まで時間あるし、たぶんなんとかなるでしょ!










∵リンクよりもダークリンクが好きな子の所になぜかリングが来ちゃったお話。

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