きみにほんきです
カーン
『さぁたった今戦いの火蓋が切って落とされましたー。司会は私アニ・レオンハートが務めさせていただきますー。』
『解説のエレン・イェーガーです。』
『さぁ今回も始まった訳ですけども、料理対決という事でね。どうでしょうエレンさん。』
『そうですね、ベルトルト選手の方が料理できそうには見えますがね。』
「ベルトルト、お前は何をつくるんだ?」
「リンちゃんの好きなオムライスだよ。ライナーこそ何つくるの?」
「さっき夕食くったばっかだろ、そんなガッツリいけないと思うけどな。だから俺はプリンだ。」
「へぇ、でもリンちゃん、甘いもの嫌いじゃなかったっけ?」
『お互いに火花が飛び散ってますね、これは白熱した戦いになりそうです。』
『おっと、ここでリンさんが乱入しました。』
「厨房使って何してるの…?」
「おぉリンか、お前の為にプリンをつくってる。」
「僕はオムライスを作ってるよ」
「いや今お腹いっぱいだし甘いもの苦手だし…」
『おぉ〜っと、これは2人とも沈没していますー。』
『大丈夫なのでしょうか…』
『ここで戦いは次の舞台へと移ります』
『次はロマンチックな告白対決と言うことで、これに関してはライナー選手のが一枚上手に思えますが…』
「それで、話って何?ライナー。」
「あぁ、実はお前に満点の夜空を見せたいと思ってな…。ほら、綺麗だろ?でもな…あの1番輝いてる星より、お前の方が綺麗で輝いてる…。俺だけの月になってくれないか…?」
「ごめんライナー、ライナーが大きくてあまり夜空が見えない…」
『これはやってしまいましたライナー選手。自分の大きさを理解していなかったようですね。』
『やはりライナー選手の強靭な肉体が目の前にあると何も見えないようです。』
『続いてベルトルト選手。』
「さっきもライナーに呼び出されたんだけどなんなんだろうこれ」
「い、いきなりごめんね?実はさ、この夜空、君にプレゼントしたくって…」
「それ、ライナーにも言われたよ」
『あー、内容が同じだったようですね!』
『ベルトルト選手もライナー選手も同郷ですからやはり考えることが一緒なのでしょうか。』
『さぁお時間がやってきてしまったようです、今回は料理対決とロマンチックな告白対決でしたが、これはどちらの勝利でしょうか、エレンさん。』
『そうですね〜、今回も相変わらず引き分け、という形で締めたいと思います。』
『はい、それでは司会、アニ・レオンハートと。』
『解説、エレン・イェーガーでお送りいたしました。』
「え、まってこれ何の番組なの!?」
「リンちゃん、僕ってそんなに魅力無いのかな…」
「なぁ、俺も駄目なのかリン…」