スリルなんて求めてない

 ※性的描写が中心のため
  18歳未満は閲覧禁止です!




























「やっ……カイ、ト…やめ…んふっ」

仕事の打ち上げが終わり、帰宅した途端に私は玄関先でカイトから愛撫を受けた。彼は私のシャツのボタンを外し、胸に舌を這わせる。
帰り道の冷たい風にあたってすっかり酔いは覚めたから、どうにか腕の中から逃れようと試みるが完全に彼のペースに翻弄されている。やめて、と言葉になる前に唇で塞がれる。変に力が入ってカイトを押しのけることが出来ない。
執拗に弱点を攻められ私は唇を噛んで声を殺しながら絶頂に達した。声を出したら誰かを起こしてしまうから。
脚の力が抜け、ずるずるとバランスを失った身体をカイトは腰に手を回し、脚で私を支える。

「オレが妬かないとでも思った?」
「何…が……」
「打ち上げ。プロデューサーと距離近すぎだよ。それに無防備すぎ。」

支えられたまま見上げるとカイトは耳元でボソッと呟く。
深夜の玄関先で騒げば、寝ているミクやリンたちを起こしてしまうということは彼も一応は分かっているようだ。

「別に…変なことされなかったじゃない」

そう言うとカイトは表情を歪めた。

「今回はね。だけどオレは見てて気分悪かったよ」
「それなら謝るわ」
「謝ったって駄目だよ」
「どうして」

カイトはニヤリと不敵に笑い、とんでもない言葉を口にする。

「…お仕置きが必要だよねー♪」

正直な話、その言葉と表情にドキッとしたが、すぐに自分の身の危険を察知した。
カイトはいとも簡単に私を抱き上げ、自室――かと思いきやそのままリビングへと向かう。

「な、何考えてんのよ!」

あまり大声は出せないため、小声で言うがカイトは聞こえないふり。ああ腹立つ!
まだ力がうまく入らず抵抗は出来ないため彼のなすがままにソファーに座らされる。脚を開かされ、カイトの指が濡れたそこを下着の上からなぞり、思わず声を上げそうになったがなんとか堪える。それを見た彼は

「ここでして、誰かが起きてきたら大変だよね。それに…こんな姿を妹たちに見られたくないでしょ?だからめーちゃんは声出さないように頑張って。」

と言うのだ。絶対確信犯よコイツ!

「分かった、分かったから!お願いだからせめて部屋で…」

そう懇願したってカイトは行為を進めてくる。今度は直に舌で舐め回され、身体の熱が一気に上がった。たまらずカイトの頭を掴む。サラサラで、でもちょっと癖のある青い髪が指に絡まりグシャグシャにされたって彼はお構いなし。喘ぐ度に上目遣いでこちらを見てくるのがとても恥ずかしがった。

「あっ……カ…イト……っ」

下から聞こえてくる卑猥な音にもう理性は保つことが出来ず、脚が自然と彼の背中に回る。

「ひぁ……あああぁっ!」

絶頂の快楽に溺れた私はつい声を上げて再び達してしまった。熱い密が流れ出しソファーを汚してしまったことと、結局彼に翻弄されて大声を出したことに頭を抱えた。

横に座ったカイトはコートを私にかけて抱き寄せ、ポンポンと頭を撫でる。それと同時に廊下が騒いで黄色い頭が二つ顔を出した。

「メイコ姉どうしたの!すっごい悲鳴だったよ!」
「夜中に何があったんだよ…」

リンもなかなかの声量でやって来た。レンは眠たそうに目をこすっている。
ヤバい、やっぱり起こしちゃった…
何て言えばいいのよ!ええと…



「あー、今ね、リビングに黒いヤツが居てそれめーちゃん見つけちゃって…大丈夫だよ、オレが始末しとくから。」



先に口を開いたのはカイトだった。それを聞いた双子は

「うええ!ゴキちゃんアタシの部屋に絶対呼ばないでね!」
「眠いからあとは頼んだぜカイト兄…」

と口々にしてこの場を去った。
…なんとかなったわね。

と安堵したのもつかの間、今度は怒りがこみ上げてきた。その矛先は無論カイトに。

「バカバカバカ!うまく言いくるめてくれたのには感謝するけど何てことしてくれてんのよ!」
「だって…リビングだとスリルあって楽しいじゃん。」
「別にスリルなんて求めてないわ!」
「じゃあ何を求めてる?」

奴の顔が急に近くなって言葉に詰まり、目を泳がせる。ここで素直に「カイト」だなんて言えたらどんなに楽だろう。でも私の性格上、死んでも言えない。それに…

「めーちゃんたら素直じゃないなぁ。大丈夫だよ心配しなくても。放置プレイなんて趣味じゃないしオレだって自爆は嫌だし。」

ほらちゃんと私のこと分かってくれてる。言ってることはサイテーだけど。

「ということで続きはお風呂でね。」

え、ちょっと待ってよ、という隙も与えずカイトは私をお姫さま抱っこする。コートはソファーに置いてゆき、私の服装は乱れたまま。

「ちょ、こらカイト!降ろしなさいよ!」
「え〜無理。」

シャワーの後相手してあげる、と勇気を出して言ってみたものの、今のカイトにそれは通用しなかった。

「オレが限界…だから…ね?めーちゃん」
「アンタの限界なんて知らないわよ」
「じゃあ今ここで…」
「やっ…バカ、分かったから、お風呂で相手してあげるわ!」
「そのあともよろしくね〜」
「もー調子に乗るなバカイト!」


(ぜってーゴキブリなんて嘘だろ…)
(まぁまぁ、好きにさせてあげよ♪)



▼あとがき

名無し様のリクエストで
ドSカイトがめーちゃんをいじめる話
でした!

裏、ということで…
このネタは随分前から密かに
考えていたものだったので
楽しかったでs((

というかカイト、ドSになれてる
でしょうか…;
そしてずっとドS(多分)を突き通すのは
無理でした/(^o^)\

そんなこんなでお届けしました(_ _)


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