ふと、自分の頭がふらりとシズちゃんの肩にもたれかかった。
連日徹夜だったのに、昼間シズちゃんと喧嘩したのが悪かったのかまだいつもなら目が冴えて冴えて仕方ない時間のはずなのに重い瞼。
自然と重ねられた、俺よりも一回り大きくて、しっかりした手が暖かくて、実は安心、してたりする.....のかもしれない。


「臨也、眠いんだろ?」

「....別に...」


見え透いた嘘。
一瞬で嘘だと見破られると知っていても口が勝手に嘘をついた。最近、お互いが忙しくて、次だっていつこうやってゆっくりできるかもわからないのに
寝て、(あぁ、性的な意味じゃないからね☆)ただそれだけなんて、少し虚しすぎやしないだろうか。

柄じゃ、ないけど。本当はもっとシズちゃんと一緒に居たい、もっともっと一緒に居て甘えて。
恋人、らしくしたい、なぁ.....


「無理すんなよ、隈できてんぞ。」

「うるさいよ、もう」

「寝ろよ。」

「....っ!」


シズちゃんのもう一方の手がゆっくり伸びてきて、俺の頭をかき抱いてそっと胸元へと抱き寄せられる。
どくん、どくんとシズちゃんの心臓が全身に血を送る音が聞こえた。
それが何故か無性に恥ずかしくて、嬉しくて。おそらく赤くなってしまっているであろう顔を隠した。


絡めた指はそのままに、シズちゃんの体温がすぐそばにある。
寝たくはないのに、自然と下りてくる瞼と遠のく意識。


完全に意識が途切れる寸前、目に映ったシズちゃんの顔が優しくて、思わず呟く。


(シズちゃんの、ばか)


その言葉にシズちゃんは笑って、おやすみと言った。
俺の頭にあった手を、頬に移動させて優しく、甘いキスを一つ落として。



次、目が覚めた時、繋いだ手はそのままに、隣でシズちゃんがすやすやと眠っているのをみて俺が笑うのを、俺はまだ、知らない。


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ほのぼのを書いてみたはずなんだ!!
なんだろ、これ←
ごめんなさい、ちょっといってきま(ry
  


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