飽き反芻

飽き反芻_オポチュニスト | ナノ
オポチュニスト



▼ 

「あれ?めずらしいな」



寮に帰って部屋に戻ると
何時もは図書室に行けば、読みたい本を持って帰ってきて
部屋で読んでいるアブラクサスがいなかったのだ

まぁ、まだ一週間の付き合いだし
何処でないにしてようと僕には関係ないけどね


それから、僕たちは夕食をとるのにアブラクサスを待っていたが
なかなか来ず、結局アルフォードと二人で行くことにした




「でも、本当に珍しいね」



一週間
アブラクサスは僕たちは例外として
人といるのがあまり好きではないらしく
部屋でいることが多い

そのアブラクサスが図書室でずっと本をみているとは考えにくい
だが、僕たち以外に友達がいる事はないと思う
ここ一週間はずっと部屋にいたし

もしかしたら、家庭的な事で誰かと話しているとか
用事があったとか


っと考えていたが
何で僕がこんな事を考えているのかと思い直し
夕食のポタージュスープに口をつけ

今日会ったアルフォードの従姉について思い出した



「ね、アルフォード、君の従姉って何時もあんな感じなの?」


「あぁ、恥ずかしがりやなんだよ」



いや、絶対違うだろ
あれの何処が恥ずかしがってるようにみえるんだ
っと思ったがあえて言葉にはしなかった



「まぁ、人の暗い部分が良く見えるんだよ」


「暗い部分?」


「リドルだったら、優等生のふりして中身は真っ黒だったり、その真っ黒の部分がわかるわけ」



アルフォードは声を小さくしていったが
それでも近くにいる人に聞こえそうになり
僕はとっさにアルフォードの足を踏んだ

黒い部分ね
でも、先生でも分からないくらい
上手く猫をかぶっているつもりなんだけど



「いっ・っ・・・んで、ルクレティアはそういう陰険な人間が嫌いなわけっ」


「スリザリンなのにかい?」


「まぁ、スリザリンになったのは家のせい、本当は純血主義にも反対らしいし」



ふ〜ん
ブラックなのにね



「あっ、、、アブラクサス!!こっちこっち」



大広間ので入り口にいるアブラクサスが見えた
アルフォードが呼んだ



「何処に行ってたんだい?」


「図書室ですよ」


「えぇ?!ずっと図書室にいたのかよ」



驚くことにアブラクサスは図書室にずっといたという
まぁ、それほど変なことではないか
でも、いくらか楽しそうな顔をして帰ってきたアブラクサスを見ると
何かあったのだろうと思った



「なぁ、なんか良い事あったのか?」



空気の読めないアルフォードですら
アブラクサスの雰囲気が何時もと違うのが分かるくらい
今のアブラクサスは表情が見えた



「友達が出来ただけです」


「アブラクサスが友達をつくってくるなんてね」


「リドルやアルフォードも友達じゃないですか」



確かにそうだが
この、お堅い純血主義の孤独が一番な
アブラクサスに友達・・・・・

アルフォードが八フルパフの友達を作るよりも
驚くべきことだ



「どんな子なんだ?何処の寮なんだ?っていうか、誰??」


「面白くて、頭がいいですよ。スリザリン生です、ミシア・ラッシモアって知ってますか?」



アルフォードの質問攻めにアブラクサスは丁寧に答える
相変わらずアブラクサスは律儀だ
にしても、ミシア・ラッシモアか
聞いたこと無いな



「あぁ、ラッシモアってあの家だろ?後、ルクレティアの友達なんだよ」



ルクレティアの友達か
ルクレティアと会ったのは今日が初めてだから
ミシア・ラッシモアっとい子は見たことが無い

にしても、あのってどういう意味なのだろうか



「あぁ、そっかリドルは知らないんだよな」


「ラッシモア家は魔法界一の権力を持っていて代々スリザリンなのです」


「貴族やそれなりの役職についてる人なら知らない人はいない」



へぇ、アブラクサスやアルフォードよりも権力のある家
これから先
何かの役に立つかも



「リドル、悪巧みをするのはいいですが、私はミシアと友という立場にあるので、私は加担できませんよ」


「アブラクサスがそんな事言うなんてよっぽど面白い子なんだろうね」



少し興味がわいた

そうあの日の夜の話を聞くまでは




prev / next

[ back to top ]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -