ちょっと待ってよ ねぇってば
そこな貴女に物申す
『こんな綺麗な想い出詰めて 海に投げ捨てちまうと言うの?』

嗚呼、どうしよう
如何致すか 我が姫君
口説き文句も届かない

ちょっと舞ってよ ねえったら
そこな貴方に物申す
『こんな私を捕まえて ねぇ 随分お暇なようね?』

嗚呼、そうしよう
如何も何も 是非もなし
口説いた積もりでいらっしゃる

何処が姫君だと言うの
何処が王子と言う柄なの

場違いだって君は怒って 君は嘆いて 君は呆れた

引き留める義理も無いのに 哀れみなどくれて

『お暇なようね?』
『投げ捨てちまうの?』
噛み合わない会話ばかり

繰り広げて仕舞った世界をもう一度
閉じ込めて押し込めて隠し通す

とうの昔に分かたれた
君の世の中 僕の視界
離れて放れてはなれて は、慣れて
青に落ちた鞄は もう誰の物でもない
『厭な物を飲み込ませたね』
『貴方に無関係でしょう』
役に立ちゃしないのか

ちょっと待ってよ
ちょっと舞ってよ ねえねえねえ
そこなアナタに物申す
嗚呼、どうしようどうしても
如何致すか 我が姫君
口説き文句が届かない
口説き文句は届かない

砕いて口説いて

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