とにもかくにも夕闇をさらうのは夜では無いのだということだ。私たち自身なのだ。夜へと急ぐ私たちそのものなのだと思った。

どこまでも続くと思っている、その心が支配する限り、私たちの感情は私たちが創り上げた永遠という物に左右され続ける。
そして私もきっと、いや確実に、何度も何度ももがいて振り落とそうとしても振り落とせないのが、この永遠という奴である、それは憎めないというよりも憎んではいけないものであり、密かなる人類の目標でもあるのだ。これを恐ろしいと捉える人間もいればその逆もいる。私は80%程は前者の人間だ。しかし、欲望だけを取って見るならば、それはきっと、20%以上は…いや100か、そんなものか、とにかく永遠は望んでしまうものだ。どうしても。
日常生活が当たり前だと捉えている時点で、それは密かに永遠を望んでいるのだ。因みに、この「永遠」とは自分が死ぬまでの幸せの存続のことだ。そしてそれが崩れた瞬間、永遠を望んでいたことに気付き、場合によっては後悔もする。どうして大切にしなかったんだろうかとか、そういうことを考える。勿論、大切にしようとしても永遠を掴めなかった人間もいる。人間的、生き物的永遠は難しい。人生だって難しいんだからそれは当たり前なのかもしれない。ただ、後悔しない人生はない、という言葉の通りなら、私たちは、とりあえずは心の何処かで永遠を狙っているはず。人類はみんな、何かしらのそれぞれの永続を願って、努力して努力して、時には心の何処かで永遠なんて無いさと自分に笑われながらも、それでも精一杯現実に反抗して何かを創り上げてきた。その結果がこの星だ。この地球だ。







そして私は、昨日永遠を失い、今日永遠を手に入れる。そしてまた明日には失う。
自分から離れて行くのはすぐだ。本当にあっという間だ。
たった今手に取ったミルクチョコレートが、口の中に入り、私が寂しさを満たすような恐ろしくも惹かれてしまう甘さにとりつかれながら、溶け出して喉を流れて行くようにあっという間なのだ。
だがしかし私は確かにチョコレートの世界にとどまっていたのだと毎度常に思う。チョコレートは永遠だ。私たちの口内に広がるその甘さは僕たちの時間を狂わす。永遠だ。永遠とは常に私たちの時間を崩し続ける存在だ。
そしてすぐに再びその甘さを求めて、アルミ箔を破り、板を折る。チョコレートを手にとってはまた口に入れる。
私にとっての描くとはちょうどそのような行為だ。永遠を望む欲望にまみれた、一人間の記録的な行為ーーー私の脳内の世界の軌跡を書きとどめる行為に過ぎない。永遠とは描いている瞬間にしか感じることができないから、やっぱり僕には描き続けるしかないのかもねっ☆☆〜(ゝ。∂)yes I can!

twitter:planetarium021


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