▼ デスタ
(↑セインの続き)
「デスタァー!」
「っ、なんだ!?…ってお前か、どうしたんだよ」
「魔王復活させて強くしよう!付き合って!」
「へー、遂にお前も魔界軍団Zになるってワケか?いいぜ、付き合ってやる!」
確かセインは、「魔王が復活し、かつ強くなってしまったら、花嫁を捧げても封印はできなくなる」って言っていた。なら、さっさと魔王を復活させて強くすれば、捧げる意味がなくなった花嫁は解放されるだろう。
(ほんとは直接リカさんを助けるか、そもそもの原因である魔王を倒すか封印できればいいんだけれど、…生憎あたしは弱っちい人間。セイン達に邪魔されたら間違いなく勝てないし、魔王に立ち向かうのも無理だ。)
そう考えたあたしは、リカさんを救うべく飛び出し、デスタのところにやってきた、んだけど。
「いやっ、お兄ちゃん、助けて!」
「…え?デスタ、あの子は?」
「あ?ああ、あいつは魔王様への生贄」
「デスタの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!」
衝動的にローキックをかましてしまった。いやだって、あんなに可愛い子を生贄に…?しかもお兄ちゃんって、思いっきり家族呼んでるじゃん!
「〜ってえな!おま、何すん」
「もうやだ魔王!そんなに女の子を犠牲にしたいのか…!」
「…おーい、何叫んで、」
「決めた、決めたわあたし…何がなんでも二人とも助ける!」
「聞いてるかー」
「知らない!」
無理でもなんでもやってみせるわ…二人のために!
「……なんでこいつがここに来たのか予想ついたぜ…天界の奴も苦労してんな、これは…」
++++
さりげなくアップし損ねてたもの。
(12/18)12/26