蛇足メモ | ナノ
 
通常世界と色違いたちの世界の違いについて

通常世界は基本ゲームの世界観と同じ。存在する地方や街なども共通している。うちのポケたちは基本的に後天的に人間化出来ていて人とは違う存在ながら上手に共存しているらしい。だから普通に原型のままのポケたちもいる。
擬人化した者たちは基本的に人と原型たちどっちとも意思疎通が可能。ただ中には人と揉めたせいで人嫌いになっている者もいるとか。

そんな世界の、カロス地方のポケモン村の奥に存在しているのが色違いたちの世界。ポケモンたちの村に入る時のように複雑に入り組んだ森を抜けると辿り着けるが、その入り口には門番がいる為、彼の許しを得る事が必要。ただ色違いであると割と簡単に通して貰える。
が、その世界は色違いは一度入ると出る事が困難な場所となっている。その世界はとある魔女が色違いたちが平和に暮らせるようにと願って作られた場所だったが生み出した魔女の『この楽園であれば色違いたちは絶対に幸せに暮らせる』という思い込みから通常世界にいる色違いたちを誘拐して連れ込んだり、迷い込んだ色違いを強制的に世界の住人として取り込んだりと楽園とは程遠い身勝手な箱庭へとなってしまった。

住人になった者たちは強制的に今までの記憶を奪われ、その楽園に適用できるよう新たな記憶を植え付けられてその世界の一員となる。そうなるともう世界の一部として役目を与えられる為、それ以外の事は出来なくなってしまう。
彼らは自分たちが元々ポケモンだった事は覚えていない。魔女がその記憶さえ奪ってしまう。なので時々、原型に戻ってしまうとそれは『化物』として扱われている。

そんな世界の違和感に気付いてしまったりするとその者はこの楽園にとって不要なものと判断され、処分される。
魔女は常に住人達の動向を監視し、自分の築き上げた箱庭の中での物語に酔っている。だからこそその中に自分が気に入らないモノがあると直ぐにそれを排除しようとしてくる。
魔女には何人もの手下がいる。『機械人形』も『死神』もそれの一部。

もしこの世界に外から人がやって来て住人たちに関わり、そこで彼らの世界の決まりから外れた質問や行動をしてしまうと住人達は途端にただの『役目を与えられたNPC』となる。ゲームと同じように決められた台詞を繰り返し決められた行動を取る。その間の記憶はない。

色違いたちの世界に『死』は存在しない。もしそれに等しい肉体の損壊があっても、一晩経てば死んだ日の前日までの記憶を持った状態で復活する。彼らが失うのは一日分の記憶だけであり、その肉体にも破壊の痕跡は一切ない。
彼らは箱庭の住人となった時点で『死ねない』状態にされている為、例え元の世界で不治の病になっていたとしても箱庭にいる限りはその病から守られている。


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