蛇足メモ | ナノ
 
ミアレシティの神隠し事件

ミアレシティの裏路地を中心に起こった行方不明事件のこと。老若男女問わずに突如として人が消え続けていた。現場には行方不明者の僅かな痕跡と、肉片の溶けた残骸があった。多くの人間がこの事件について調べ出し、最終的にその犯人を特定するまでに至った。
犯人はアコというヌメルゴンの少女。ヌメルゴンという種族の特性に加え、とある組織が作ったある薬の劣化版の副作用により肉体の半分以上がゲル状に変化し、精神も病み正気を失っていた。彼女は組織の人間が意図的に教え込んだ「お父さんを食べれば元に戻れる」という言葉を信じ本人が「お父さん」だと判断した人間を襲って食べ続けていた。だが本人の精神が不安定になっていることもあり、彼女には男女の区別すらついていない。
そんなアコを妖精族のリャナが保護することにより、事件は解決した筈だった。だが神隠し事件は頻度こそ減ったとはいえ、今でも起こり続けている。
その原因は、リャナからアコを引き取ったライカが自分の歪んだ目的の為にアコにドラゴン族を中心に襲わせているから。そのせいで元々老若男女問わずに襲われていた神隠し事件の被害者が、ドラゴン族の行方不明事件に発展している。
これら一連の事件に万屋ミツハやそれに連なる探偵事務所の面子も調査に関わったが、アコがライカに引き取られてからは彼らの手を完全に離れてしまった。


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