婚儀が無事に終わり、今からうちは一族が全員揃いオレが皆に小夜を紹介することになった。


大広間には沢山の食事が置かれていた。


「……盛大だな。」

「…まぁね。」


隣に立っているイズナを見た。


「……中々きれいな女だった。想像していた以上だ。」


「そうだけどさ、兄さん小夜さん…あ…姉さんに少しでも話しかけた?姉さんは一人で来て周りは誰も知らない人だらけ…独りぼっちでいるんだよ?今すぐ話しかけにいきなよ…。」


……そうだった。オレは一度も話しかけていない。機嫌を損ねさせたら面倒だ…部屋に向かうか……。


「……そうだな。今から部屋に行く。」


「………兄さん、鈍すぎ。」

「……フン…」


オレは小夜の部屋に向かった。


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