好きな人ができれば生活は変わる


「と、扉間さんっ…!」


私の目の前に扉間さんが現れた…!
しかも、超カッコいい!!
今日もロックな感じのファッションで筋肉がチラチラ見えてて、超エロいっ!はあああ…もう…だめ……



「おい!絢香さん、大丈夫かっ!?」


「フン、放っておけ…柱間。」


「それよりさ、何でここにお前がいるの?凄く嫌なんだけど…」


「兄者に誘われてな…しかし、大丈夫か…?」



私は扉間さんを見て、一度気を失い倒れていた。そして、気を取り戻してうっすらと目を開けて見てみると……



「……大丈夫か?」


「えっ………!?きゃあああ!!扉間さんが目の前にっ!」



扉間さんは私の隣にいたから、本当に驚いてしまった。しかも、私を気づかって…お水まで…


「あ、ありがとうございます!あの…お隣いいですか?」


「別に構わんが…」


よっしゃあああ!
扉間さんのお隣ゲットぉお!!


「実は…私、扉間さんのファンです!この前、CD買いました!もう、本当に憧れで…」


「そうなのか?わざわざすまんな」


「いえいえ!私、これからもずーっと、扉間さんの事応援していますから!」


私は更に扉間さんとの距離を縮めようと、密かに体を寄せてみた。



「フン、こんな奴のファンなのか。売れ残りの歌手を好むとは物好きな奴だ」

「なっ…!扉間さんの事、けなさいで下さい!!大体、貴方みたいなニートにそんな事を言う資格なんてありませんから!」


「誰がニートだっ!?オレはニートじゃない!」


「ニートじゃないですか!昼間から仕事もしないで、競馬場に行くなんて…ニート丸出しです!」


「ニート、ニートと連呼するな!小娘の分際で偉そうな口をきくな!」



私達は睨み合っていると、柱間さんが間に入って口喧嘩を止めていた。



「二人とも止めようぞ!今日は絢香さんの引っ越しパーティーじゃないか!」

「フン!こんな小娘の祝いなど…下らん!さっさと出ていけ!」


「貴方が言うまでもなく、さっさと出ていきますよ!!フン!」


「吉崎…もしや…オレの隣に住んでいるのか?」



えっ………!?
私の左隣の部屋が…扉間さんの部屋!?!



「……そうだ、扉間。お前の隣の部屋には、色気も糞もない無価値の女が住んでいるぞ」


「宜しくな…吉崎。」


「えっ……!はい!!こちらこそ、宜しくお願いします!」



扉間さんが私の隣の部屋にいるのっ!
嬉しすぎて、頭がいかれちゃいそう…!

フフ…!マダラみたいな変な人しか住んでいないのかと思ってたけど、扉間さんがいるなんて…!まだまだ捨てたもんじゃないわね!!


こうして、一度暗がりを見せていた新生活に良い兆しが見え始めていた。


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