...
｢……お前の髪は本当に長いな。どうしたら、ここまで長くなったんだ？｣

｢大名家の娘は髪を伸ばすのよ。むやみに切ったりしないわ｣

｢ほう、そういう風習なのだな……｣

｢ねぇ…いつまで、弄ってるのよ｣

｢……構わんだろう？｣

｢…………。(かなり照れてる)｣

｢……小夜、また、鷹狩りに行った時のように…こうして結ってくれないか？｣

｢えっ、なんで？｣

｢いいから、結ってみろ｣
｢……私じゃ結えないわ。加代に結ってもわらないと｣

｢そうか、では加代を呼ぶとするか｣


―加代を呼んでみると…

｢はい！かしこまりました！では、小夜様失礼致します｣


｢…………。(マダラは何を考えているのかしら…)｣

｢はい、出来ました。小夜様、マダラ様…いかがでしょうか｣

｢良いな。やはり、お前は結った方が良い｣

｢そう？加代、ありがとう。｣

｢いえいえ…では、私は下がらせて頂きますね｣


―加代がいなくなると…

｢小夜…こちらに来い｣

｢……？分かったわ｣

｢やはり、この髪型はお前に似合っている……｣

｢……マダラ…首に吐息がかかって、くすぐったいわ……少し離れて｣

｢普段から幼いお前が妙に色っぽくなるからな……｣

｢それ、どういう意味よ｣
｢……？ 色っぽいと言っただけだが｣

｢その前よ！｣

｢お前は幼いという話か？｣

｢………！ 悪かったわね、童顔で！ふん！｣


｢……おい、どこに行く。もう少し、オレの側に『もう知らない！マダラなんて大嫌い！』｣


｢………。(愛し合ったとしても、全く彼奴は変わらないな……)｣


おしまい