Clap



拍手お礼文



「善逸善逸」
「?どうかしたの?」

ボーッと縁側に座っている善逸の横に腰を下ろして少しだけ目線が上の善逸を見上げた。
キラキラとおひさまに反射して輝く髪の毛がとっても綺麗で、優しい声で呼ばれる私の名前が好きで、それだけで温かい気持ちになる。

「なぁに?何かいいことでもあったの?」

なんだか楽しそうな音がするよ、そう言って善逸は私の手をゆっくり握った。

「ね、ね、善逸、」
「ふふ、楽しそうだね。なぁに?」
「知ってる?こうやって指を組んでね、この隙間を見るとね、面白いのが見えるんだよ」

私はそう言ってから善逸の指をソッと離して、自らの指同士を絡めて祈るポーズを取った。その指の間に少しだけ隙間を作ってそこから向こう側を覗く。

「善逸も見てみて、私の指の隙間」

私は覗いたままの状態で善逸にも見るようにすすめる。善逸も楽しそうに笑っていて心がポカポカしてきて、それだけで嬉しい。

「え〜?なに、すっごい気になる……」

グッと近寄ってきた善逸に私は手を下ろしてその唇に───────

fin






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