ひたすらに漫才



(※)席関係
┬──┳──┬──┐
│ ◎ ┃三宅│児玉│
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│  ┃眉村│国分│
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「三宅、面白い事やって。」
「いま授業中やから、笑いとりすぎたらちょっと先生かわいそうやん。5分に1回聞こえるギャグで我慢しいよ。」
「先生!もっとセンスのあるギャグやないと大坂人の舌には甘すぎるで!と関西出身の友達が言ってます。」
「完全に関西出身って俺やんな?」
「えっ、」
「えっ。」
「…えっ」
「ってなんやねん。」
「いや、三宅って関西人とのハーフ?」
「いや、純血種の関西人。家系図辿ったら大阪城あたりから内輪内で子孫繁栄しとった。」
「それみんなお見合いでね?」
「いやそんな悲しい」
「売れ残りのお惣菜に…おばんざいににてるし。」
「京ことばやろおばんざい。」
「三宅がもし売れ残ったら引き取ってあげてもいいよ。」
「……ん?」
「頭ひねれやカス」
「…ああ!え?ほんま?!」
「ああ?!」
「いや不機嫌過ぎるやろ!」
「三宅が頭遅いから、私佐藤くんと薬師寺くんと結婚する。」
「大分ランクあげたな。」
「自分が格下だって分かってるんだ。」
「いや、まあそりゃあな?」
「例えば?」
「言わせるんか。」
「顔がー…。」
「整っとる。」
「性格がー…。」
「女受けがー、って誘導尋問かいな!じわじわ傷深まるわ!」
「寝てるから言えるけど、眉村くんは寡黙過ぎるよね。」
「必要な事もたまに言わんからな〜。」
「でも身長高いし、目が格好いい。」
「結構、野球部すきやんな?」
「泉くんが笑ったら私は幸せだしね。」
「言っとくわ。」
「いや、やめて!」
「渡嘉敷も好きやろ?」
「ええーなんでわかんの?!」
「あ、板書き消え始めたで。」
「ああ、ああ!うりゃ!」
「おおおおお!」
「しゅっ!」
「ドドドドド!」
「……。」
「…ふう。巻いたか?」
「なんか今日の元気を使い切った。」
「帰宅部様様やな。」
「さあ、例題を解いてみましょう。」
「…。」
「これは、はさみか。」
「自分って頭ええねんな。」
「まあ三宅が夜にエロ本読んでる時間位は勉強してるからね。」
「よ、読んでへんよ?」
「あーい。」
「信じてへんな?」
「いや、なんか。彼女いないし、茂野くんたちとセクシーな話ししてる時の方が輝いてるし、いまいち。」
「自分は恋愛の話しを友達とするんは好き?」
「まあね。」
「家では恋愛小説とか読む?」
「読まない。」
「そういう事や!」
「え?じゃあ読まないの?」
「毎日では無いねんけど…。」
「オッフーン。」
「いや、しばしばでも…。ナチュラルに何を特定しようとしてんねん。」
「ていうか好きな人いんの?」
「そりゃ、…言わんわ!」

「さっきからお前らは何コソコソ夫婦漫才してんだよ。」
「児玉くん、学校来てたんだ。」
「お前!三宅挟んでるからって生意気いいやがって。」
「行け!ミヤケ!リーゼントアタック!」
「これはリーゼントちゃうで?!」
「よし、三宅!戻れ!」
「児玉も悪のりすなよ!」
「眉村くんのうなじって、見てると自分がジャイロボールになりそう。」
「ぶっ、」
「眉村絶対聞こえてんのに、なんでポーカーフェイスやねん。後ろ姿しか見えてへんけど。」
「いいか、絶対に授業まじめに受けてる国分だけにはちょっかいだすな。俺たちのクラスの授業進度を佐藤先生に教えれないからな。」
「何それ、佐藤先生って佐藤くん?」
「おん。佐藤頭いいから勉強たまに教えて貰うんやけど、クラスごとで進度違うんで把握したいらしいねん。」
「何それ!私やっぱり佐藤くんと結婚したいんですけど!」
「いや、俺とはどうなるん?!」
「お前は適当な残り物とくっつけ!」
「いやいやいや、随分突き落としな!」
「児玉くんも、がんばれ。」
「時間見計らっていってんじゃねえ!投げやるなら言わない方がましなんだよ!」

「ほら、チャイム。……。ありがとうございましたー!」
「ありがとうございましたー。」
「結局、児玉へのねぎらいの言葉はないんか。」
「え、あー…いや面倒くさい。」
「もうええわ!」







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