髪のすきまから夏が見えた

まぶしさがうずまく

願い事の前に

きみの純潔も泡になる

水槽にとじこめた日曜日

マシェリのまほうはひとつだけ

終わらない帰り道を青色に

ねこみたいなうそだって分かってる

きみの憂鬱はなんだかあまいね

寝息も肩をならべてる

今夜だけはうそつきになれない

ひみつが歩いたあしあと

鍵はふたつ先の宇宙へ沈めたんだ

まつげをしずかにリボン結び

あの日の人魚を追いかけて

眠らないことばすら愛します

最後はロマンスを唱えてね

ぼくの世界ごとのみこんでおくれ

うそをつくみたいに泣くから


2013,07,10 10000hit thanks
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