かすみゆく冬景色
どうしようもなく触れる
ピリカのたからもの
いつかのオペラを思い出す
性欲をかじる
マニフェストにあくび
気になるメルヘンの行方
あの頃もそうだったね
見守る役目
テーブルのうえの満月
たのしむための準備
おいしいとうれしいの狭間

あのあたりそのあたりこの当たり
大人になるまでおあずけ


一月までに絵をかざろう
二月は準備にいそがしい
三月になったら深呼吸
あの子の四月はどこへゆく
ねえ五月っていったいだれのもの
ちょいと急いでおくれよ六月
七月のきみは色っぽい
だれも予期しなかった八月の帰り道
九月の背中と、これから
淑女がうまれた十月へ花葬
十一月の背中に寄りそっていたい
一度しかいわないわ十二月