「名無しちゃん!」
「わ、ゼロスくん」


仲間の中でも小さい名無しを後ろからぎゅうっと抱きしめる。天然な名無しと言えば気にする様子もなく振り向いてにっこりと微笑んだ。


「しいなが嫉妬しちゃうよ?」
「もしかして俺様心配されてるー?俺様愛されてんなー」
「あはは、それよりなにかあったの?」


俺の腕を振りほどいてその手にある物に気付いたのか首を傾げた


「それ、なに?」
「名無しちゃんにあげようと思って」


はい、と渡すときょとん、とした顔でそれを受け取る


「花…?」
「女の子のプレゼントはそれが1番だろ?」
「…」


じぃ、っとその花を見つめたあと名無しはいつもの笑顔でこう答えた


「そうかな?私だったら車とかがいいなぁ」
「く、車!?」
「乙女チックなのは私に似合わないからね、だから次は車だったら嬉しいかも」




機械的彼女
(なぁ名無しちゃん)
(ん?)
(俺って名無しの中でどういう存在?)
(うーん、金ヅルだから何でも好きな物買ってもらえるってしいなが言ってたよ?)
(…)




**********

ゼロスは本命には相手されないといいですよね(…)
てかゼロスのテンションとか喋り方がいまいち掴めなかった…orz

20090416

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