murmur | ナノ


▼2011/11/20 10:41

イリヤー!(ノд`。)゜。

ちくしょう、この悪魔っこロリブルマのくせに最後の最後で泣かすぜ。最初はセイバールートや凛ルートの時と同じように怖いんだけど、話が進む内に少しずつ士郎に対して優しくなったり…一度殺されたけど。切嗣と士郎に復讐するために日本まで来て聖杯戦争に参加したのに、衛宮邸を訪れた時に肝心の切嗣(パパ)はもう居なかったとかさ。何か寂しそうだったなぁ。

この桜ルートでは、士郎を導いてくれたんだよね。夜の公園で突き飛ばした時は流石に殺られると思ったけど、意外にも士郎に優しかったり。そんでバーサーカーからの逃亡劇では外道マーボーにお姫様だっこなんかされたりしつつ(笑)アンリ・マユに染まって意識なんか無いはずなのに、消える間際に士郎へイリヤを託すバーサーカーとの絆も良かった!

何だかんだで桜ルートで一番泣いたのはラストのイリヤとのお別れのシーンでしたね。聖骸布を外して、度重なる投影の行使による反動で記憶が薄れかかっている士郎が、大聖杯を閉じるための生け贄となって消えようとするイリヤの名前を必死に思い出そうとしてるシーン。たぶんここまで泣けたのはそれまでの日常シーンで士郎と楽しそうにはしゃいだり、嬉しそうなイリヤを見ているからなんだろうなぁ。しかもBGMで流れている「ローレライ」は士郎との買い物帰りにイリヤが口ずさんでいた歌。ちなみにドイツ民謡なのですが、とっても優しいメロディの曲なので気になった方は是非。

話は戻って、どうにかイリヤの名前を思い出そうとする士郎へ「姉は弟を守らないと」とこの世界から消えようとするイリヤ。血は繋がってないけど2人は兄弟なんですよね。そして最後にようやく思い出すも時すでに遅し…大聖杯が閉じる瞬間、士郎と兄弟で良かったと振り返って笑うイリヤと、何度もイリヤの名前を呼ぶ士郎に涙腺崩壊でした!このシーンは最初から何故か泣けてきて、もう涙が溢れて止まらなかったほどのFateいち泣ける場面でした。たぶん凛ルートのTure Endラストでアーチャーが消えるシーンと同じくらい大好きで、そして印象に残っています。この桜ルートのお陰でイリヤの株が急上昇しまして、今では凛と並ぶほどFateの中では大好きなヒロインになってます。


…と、ここまでイリヤについて熱く書いてきましたが、Heavens Feelは桜ルートなので一応(…)桜についても感想を。この桜ルートはこれまでのセイバールートや凛ルートと違って、士郎たち聖杯戦争参加者や外道マーボー(笑)こと言峰とは別の勢力が裏で暗躍しています。キャスターに召喚されたアサシンを元に、再度召喚される本来のアサシンであるハサン。夜の街を徘徊してあらゆる生命を飲み込んでゆく黒い影。ぶっちゃけホラー風味なので夜やると結構怖いです((゜д゜;))

そうしてアサシンが消え、キャスターが消え、まさかのセイバーやランサーまでもが序盤で消えるなど、それまでの聖杯戦争とは全く異なる様相を呈しながら桜ルートは進んでいきます。今回はそれまでほとんど蚊帳の外扱いだった桜とのお話。

その桜ですが、序盤からまぁよく倒れます(…)風邪が長引いたり、風呂でのぼせて士郎に抱き締められたりときっちりヒロインしてます。これだけ見るとか弱いお姫様なのですが…何とそれまで兄の慎二がマスターと思われてきたライダーの本当のマスターでした!今までは偽臣の書で従わせていたんですねぇ…。学校で図らずもライダーの結界を発動させてしまい、暴走して魔力不足となった桜を言峰の元へ運びます。そこまでの流れは凛も一緒に居たのですが、なんと凛と桜は姉妹なんですね。元は凛と同じ遠坂の家に生まれた女の子なのですが、魔道の家系としてはすっかり枯れはてた間桐の家に養子として出されました。2人はお互いに姉妹であることは知っています。

けれど遠坂は冬木の管理人。言峰からこのままでは危険な存在だと聞かされた凛は、この街の管理者として桜を殺すことを決意します。桜ルートの凛は終始一貫して桜を殺すことを目的に動いているのですが、その辺りは魔術師としての一面が色濃く描かれている気がします。そしてこの桜ルートはこれまで「正義の味方になる」という、士郎の核でもあった想いを捨ててまで桜のために戦うんですよね。そこはちょっと複雑であったり…。

他の何に代えても桜を守り助けるために奮闘する士郎ですが、それも虚しく…桜はアンリ・マユに堕ちてしまいます。実はそれまで何度も出て来ていた影は桜の影でした。常に魔力不足で悩まされていた桜はそれを補うために街の人間を殺してその生命力=魔力を食べてました。たまに幕間でその話が出て来るのですがBGMと相まって怖すぎる!ついには慢心王…いや英雄王のギルガメッシュまで取り込んでしまう始末。いやほんと桜さんパネェっす。

間桐の家(爺さん)と決着を着けようと実家に乗り込むも姿はなく、むしろ慎二に捕まって殴られたりするバイオレンスな展開に!何で自分ばっかり…と自問する中、ついに臨界点を突破した桜は一言「こんな人、居なければいいのに」と。次の瞬間には慎二死んでました…げに恐ろしきはやはり影か。倒れた慎二を見下ろしながら、簡単だったと、楽しかったと笑い狂う桜の背後には間桐臓硯=諸悪の根源の姿が。ほんとこいつさえ居なければどギギギな感じですね。

暗黒面(笑)に堕ちた桜にイリヤを奪われて、取り戻すために最終決戦へと向かう士郎と凛、ライダー。大聖杯へと続く道の途中で黒セイバー(通称・セイバーオルタ)と遭遇しますが凛はさっさと桜の元へ行きます。ことセイバーとのバトルですが、最後に士郎の手で殺す所はほろっときてしまった。

一方の凛は桜と決着を着けるべく1人で戦います。実は今回秘密兵器として宝石剣・ゼルレッチを持ち込んでます。ゼルレッチとはこの世界で4人しか居ない魔法使いの1人、第二魔法である並行世界の運営を可能にした偉大な魔術師である、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが設計した剣。遠坂家にとっては大師夫であり、宝石剣の設計図は凛の家に伝わる家宝なんですね。それを士郎に投影してもらったのですが、ゼルレッチの名に相応しく並行世界に干渉する剣です。凛は桜の影と戦う中で常に必要な魔力を無限に連なる並行世界から取り出して使います。魔術師としての実力は凛の方が上なので、戦う術さえあれば当然凛は桜を圧倒できます。しっかし凛がとことん魔術師だなぁと思ったのは、桜が初めて漏らした本音を一刀両断してしまう所。悪魔ですこいつ。

けれどやはり遠坂凛は結局遠坂凛なわけで…桜に止めを刺そうと踏み込むも「あ、やっぱり私には無理だわ」とあっさり引き下がってしまいます。優しく桜を抱き締めるところなんてまさにお姉さんでしたね。恐らく影にやられたのか、傷を負って倒れた凛を見てようやく桜も元に戻ります。そこへ駆け付けた士郎が、アンリマユとの契約を断ち切るべく投影したルール・ブレイカーで桜を解放。いやぁ、ここでルール・ブレイカーとは!そして話はついにアンリマユとのラストバトルへ…の前に、まさかの外道マーボー登場(笑)あんた死んだんやないんかい!

ある意味で凛vs桜並みに熱かった戦いを経て、士郎は最後の投影を行おうとします…ここが分岐点ですね。エクスカリバーを投影すれば最後、士郎は死ぬしかありません。イリヤが登場して士郎が助かればTrue End、アンリマユを倒して死ねばNormal Endへと進みます。True Endは2年後にライダーも含めてみんなでお花見、Normal Endは士郎の帰りを待ち続けてお婆さんになった桜という終わり方…なのですが桜ルートに関しては個人的にTrue Endは頂けないと言うか納得出来ません。少し不満が残りますね。ですがこれも今まで苦労してきた桜を幸せに、ということでまぁ仕方ないのでしょうか…。


というわけでFate/stay night、ようやく全ルートクリアです!総プレイ時間は何と100時間越え…恐ろしやボイス付き。現在は凛ルートのGood End目指して2週目に入ってますが、全体的には満足してます。お話、キャラクターどちらも魅力的で作品にぐっと引き込まれました。

残るはファンディスクであるFate/hollow ataraxia。なんと本日手元に届く予定です。ランサーの兄貴が大活躍とのことで今から楽しみですね。出来ればホロウも声付き出してー!

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