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最強男 拍手御礼小説
『夜の二人 後編』
※3ページあります。


喰え、と千鷹は言った。が、その目は獲物を狙う鷹の目だった。その目がニィと半月型になる

「俺に欲情した顔、もっと見せろ、神流。俺を想ってオナれよ」

あれはマジで言ってたのかと数時間前を思い出す。

「見たいのか」
「見たい」
「悪趣味」
くくっと嗤う千鷹。

「お前のその顔見るの俺だけだろ?」
「そーだよっ、っ」
亀頭の部分をグリッと舐(ネブ)る千鷹の指。

「手」
そう言われて自分のモノを握る。千鷹の手と一緒に握り込む。武骨な指が絡み、神流を快楽に引きずり込んでいく。

「気持ち良さそうだな」
「いいに、決まってる……」
千鷹の手と神流の手は先走りで汚れていた。

「あ、出るっ」
「はえーよ」
ぐっともう片方の手が陰茎の根元を押さえる。

「お前相手だと早いんだよ。離せ」

涙目になっている神流に千鷹はそっと目尻にキスをした。

「かわいいね。神流」
「うるせー」
カッと神流の頬が紅くなる。こんな神流を見れるのは千鷹だけだろう。

亀頭をぐりぐり弄くるとビクッと反応する。

「神流、俺を見ろ。俺の顔見ながらイけ」
神流はこくこく頷いた。

根元を押さえていた手が離される。

「は、ぁ……っ」
精液が千鷹の胸や腹に飛ぶ。顔にも一部かかってしまう。千鷹は拭き取ろうともしない。神流の指でそれを拭おうとすれば避けられてしまう。

「いや、か?」
「違う」
噛みつくようなキスをされ、ガチッと互いの歯が当たる。ガキの頃の下手くそなキスを思い出す。


初めて千鷹を抱いた時、千鷹はまだ童貞だった。中等部2年の夏だった。夏休みがあと少しで始まる、終業式を明日に控えた目前に控えた、冷房がまだ部屋を冷やしていない、ムッと熱気のあると寮の部屋。互いの汗にまみれながら千鷹を抱いた。


「……いっ、てぇ」
舌を噛みつかれた。けっこう痛かった。

「他の事考えてるだろ、お前」
「お前の、事。初めての時、お前震えてたなって。今のキスで思い出した」
「そうだよ! お前、童貞より処女を先に奪いやがって」
恨みがましい目で見られた。

「後悔してるか?」
「お前に抱かれた事? 童貞より処女を先に奪われた事?」
「どっちも」
「抱かれた事に関しては別に後悔してない。せめて童貞卒業してから処女奪って欲しかったね」
「だよな。悪い」
「まぁ、別に何が変わるわけでもないからな」
千鷹が小さく笑う。

千鷹の何気なく見せる笑顔だとか、泣きそうな顔、拗ねた顔。いろんな表情を見せる千鷹が好きなのだ。千鷹の瞳は真っ直ぐ神流を見ていた。

気だるい身体を起こすと千鷹は横に退き、寝っ転がる。

「なぁ、鷹」
千鷹の瞳が神流を見上げる。

「……俺が鷹を好きにならなきゃこんな関係、なかったのかもな」
「そんな事考えるな。なってもいないパラレルワールドを考えても仕方ないだろ」
「確かに」
頷いて、千鷹を引き寄せた。



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