小説(短編) | ナノ
*味の素(サンジ/男受主)






『・・・んぅっ・・・サン、・・・』



言葉も発せられないくらいの激しい口付けに、ファーストネームは目をぎゅっとつむり、わずかな隙間から酸素を吸いながら小さく喘いだ。そんなファーストネームがソファーの柔らかい感触を背中に感じながら、目の前の白いシャツを握りしめると、サンジは口許を緩め、さらに深く舌を絡めた。
右に頭倒せ。そう言われ、ファーストネームは素直に言われた通り、頭を傾けた。するとサンジも頭を傾け、キスの激しさが増す。



「・・・いいか・・・?」



少しだけ顔を離して吐息のかかる距離でそう尋ねたサンジは、答えを聞くよりも先に、ファーストネームのシャツの中に手を差し入れ、柔らかい肌を撫でた。まだ息を整えられていないファーストネームは、肩を上下させながら体をびくつかせ、あっ、と声をもらした。ファーストネームは慌てて自分の口元を両手で覆うと、顔を赤く染め、部屋をキョロキョロと見回した。



ここはクルーたちの寝室、男部屋である。ボンクが天井からぶら下がり、そこには波に揺られてゆりかごのように心地よい空間になっている布団の上で眠る、仲間たちがいるのだ。サンジとファーストネームの関係が公認だからとはいえ、さすがに公にこういうことをしているのがバレるのはまずい。
ファーストネームはサンジの手を掴むと、そっと押し返した。



「嫌か?」



『・・・・嫌じゃ・・・ないけど・・・』



みんなに気付かれちゃまずいよ、場所を変えよう、そう提案するファーストネームだが、サンジはいたずらに笑うと、ファーストネームの腰に手を回し、ズボン越しに密部を指でなぞった。ココは俺を欲しがってるんじゃないか?耳元でそう言われ、ファーストネームの体は再びびくりと跳ねた。その反応がおもしろくて、サンジはさらに体を密着させると、耳を舐めながら、焦らすように服越しに体を隅々まで撫でていった。



そうこうしているうちに、まんざらでもなさそうな表情になったファーストネーム。サンジは、そのとろんとした瞳を見逃さなかった。
素早くベルトをはずし、ズボンから抜き取って傍らに置くと、ボタンをはずしてチャックを開け、少しだけ下に下げ、ファーストネームの小振りなそれを取り出した。それから躊躇いもなくそれを口に含むと、舌を絡めた。




『・・・ゃ・・・んっ・・・』



声を抑えようと必死で口を横一線に結び、歯をくいしばるファーストネーム。抵抗しようと、眼下で上下運動を繰り返す金髪を掴んだファーストネームだが、その手もサンジによって掴まれてしまった。
サンジは作業を中止していったん顔を上げると、くしゃくしゃになったファーストネームのシャツを胸の上までたくしあげた。それから一度唇を合わせると、これ噛んでろ、とシャツを口元に持っていった。ファーストネームが言った通りにシャツの端を噛んだのを確認すると、サンジは再び、先走りをぼたぼたと垂らしながら勃ちあがっているそれを刺激し始めた。



『っ・・・んんっ・・・・』



目に涙をいっぱいためて快感に絶えるファーストネームは、胸元のシャツをぎゅっと握りしめ、目もぎゅっとつむった。ああ、もうこれはイきそうだな。そう分かったサンジは、手ではぬるぬるのそれを扱きながら、露出している白い肌を舐めて愛撫した。可愛らしく立ち上がっているピンク色の乳首を口に含むと、固くした舌先で上下左右に転がす。それだけでビリビリと微弱な電流が全身を駆け巡り、ファーストネームは息を荒くした。



『イきそうっ・・・!』



それは不意だった。泣きそうな揺れた声でそう告げたファーストネームは、今までよりいっそう息を荒げていた。サンジは胸への愛撫をやめ、苦しそうなほどに腫れ上がっているそれを口に含んだ。根本から先端まで、くまなくマッサージする。そっと指を密部に忍び込ませ、指先を埋め込むと、腰が大きく跳ねた。その反応に気をよくしたサンジは、指をさらに奥まで差し入れ、前立腺をぐりぐりと刺激した。



密部まで刺激され、快感のど真ん中にいるファーストネームは、やまない刺激に身悶えした。上半身をよじり、ソファーの柔らかいカバーを握りしめると、顔を押し付けた。体制が変わったことで邪魔になった足を、サンジは左右に大きく開かせた。結果よく見えるようになった濡れそぼった密部に満足しながら、サンジは強く口内のそれを吸い上げ、前立腺をぐっと押し上げた。



『あっ―――!!』



サンジの口内で弾けたそれからは、濃い白濁した液体が飛び出した。それに合わせて小さくではあるが声を上げるファーストネームは、遂に頬に涙の筋をつくって、力の抜けた両手をソファーに放り出し、びくびくと体を痙攣させた。



サンジの口からは、隙間から垂れた精液が顎まで伝っている。ファーストネームは横目でそれを確認すると、力なく、ティッシュならそこだよ、と部屋の端を指差した。しかし、精液を口に含んだままサンジはファーストネームの上に乗り上げると、ファーストネームの顎を掴んだ。嫌な予感しかしないファーストネームは必死で抵抗するも、その甲斐むなしく、サンジの唇はファーストネームのものと合わさり、少し開かれたサンジの唇からは、舌に押し出されてどろどろの精液が流れ込んだ。



「どうだ?うめェだろ」



料理を振る舞ってくれる時とおんなじ台詞でそう尋ねたサンジは、ファーストネームの口からもれた精液を舌で舐めとると、何の抵抗もなく飲み込んだ。一方のファーストネームは、もうティッシュを掴もうと必死で手を伸ばしている。サンジはそれを許さなかった。ファーストネームの肩を掴むと、入れさせてくれなかった罰だ、といやらしく笑った。



ファーストネームはしたかなく、自らのそれを飲み下した。










味の素



(たぶんお前は最高の調味料だ)(最悪だ!むちゃくちゃ不味かった!)






fin





20110904


最初は本番までヤらせるつもりだったんですが、なんかこの方がエロいと判断したので←
自分のごっくんは初めて書きましたが、楽しいですねwwww





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