小説(短編) | ナノ
*マカロナージュ(マルコ/ 男受主)






『痛い痛い痛い痛い痛い!!』



あまりの激痛に、おれは悲鳴にも似た叫び声を上げた。おれにのしかかるように覆い被さって、密部にその禍々しい存在感を放つモノを突き刺そうとしていたマルコは、痛い、という言葉に反応し、思わず腰を引いたようだ。驚いた様子のマルコは目を丸くしたまま、悪い、と呟き、体を起こした。予想外の痛みに、おれのモノもすっかり萎えてしまった。
でも、これじゃあ生殺しのマルコが可哀想じゃないか。せっかく気持ちよくさせてくれようとしてるのに、入らなきゃ意味がない。ましてや、相方のおれが勝手に萎えるだなんて、失礼すぎるだろう。



『ちょっと待って・・・ちゃんと、ほぐすから』



おれは右手で密部を弄りながら、左手では萎えてしまったモノを扱いた。焦りと緊張で息があがって、上手に手が動かない。後ろを使うのなんか初めてで、自分の指でさえ異物と見なして受け入れることを拒むそこは、きゅうきゅうと指を締め付けた。そりゃあこんなところに、あのたくましいマルコのモノが入るわけがない。でも男は気合いだ。
次こそは入れてやる、そう意気込んで密部をほぐし続けていると、再びマルコが覆い被さってきた。



『ちょ、まだ・・・』



まだ無理だ。言おうとした言葉は、汗に濡れた髪をそっと撫でられたことによって喉の奥に飲み込まれた。おれを撫でる手つきがあまりに優しいもんだから、ちょっと困惑して、マルコの目をじっと見つめた。どうしたのかと思って名前を呼ぶと、マルコはおれの唇にキスをして、柔らかく微笑んだ。



「今じゃなくてもいい」



ファーストネームが慣れるまで、いつまででも待ってるよい。そう言って再び髪を撫でたマルコは、ついばむようなキスを額やまぶたなど顔中に降らせると、最後に、ちゅっという可愛い音をたてて唇にキスをした。キスをされている間はずっと目を閉じていたおれは、マルコが離れたのを感じて、うっすらと目を開ける。鼻と鼻が触れるくらいすれすれまで顔を離したマルコは、それに、と笑って、言葉を続けた。



「自分でシてるのなんか見せつけられたら、我慢きかなくなるだろい」



『なっ・・・!』



恥ずかしいことを言われて思わず真っ赤になってしまったおれの耳元で、可愛いよい、と呟いたマルコは、いたずらな笑みを浮かべておれの体を撫でた。
マルコのため、おれは明日から極秘で、あくまで極秘で特訓をすることを心に決めたのだった。








マカロナージュ



(滑らかに挿入できるように・・・)(手伝ってやろうかい?)(!?)








fin





20110826


裏にも満たないくらいの裏でした(・∀・)
裏を書くようになったまりあは荒れますよ←
ブログで裏話!






[list][bkm]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -