避難訓練



※過去拍手(20111222〜20120416)




「かったりー…」

「そんなこと言うとったら岳人火事ん時即死やで」

そう。今日は氷帝学園総出での避難訓練の日。シチュエーションは学食からの出火。余りにも単純な設定にこれでは訓練をする方も退屈や。岳人の言うことも分からなくは無い。

二人でたらたら歩いとったら後ろから先生に注意された。ほんま面倒やなぁ。
そしたら前方にテニス部で集まっとるんが見えた。何だかんだ言って氷帝テニス部も仲がいい。岳人も嬉しそうに駆け寄ってった。

「おーい!!宍戸!!」

「お前等さっき注意されてただろ。激ダサだな」

「こんにちは、先輩方」

「…ウスッ」

「どうも…」

「お前等もおったんかいな」

「う〜…。眠いC〜…」

「うぉ!?ジローもいたのか…」

こうテニス部が集まってしまえば自然に女子生徒は集まりだす。だから避難訓練は嫌いなんやわ。やけど女子生徒の口々から溢れてくる言葉は、俺も気にしとったことやった。


「跡部はどないしたん??」

「あ??そういえば樺地もいるよな…。何も聞いてないのか??」

「…ウスッ」

「クソクソ!!あいつサボってんじゃねーのか!?」

「さすがにそれは無いですよ」

「A〜…。何か教室に一人で居るのは見たけど…」

「生徒会長のくせして『おはしも』を守れないんですかあの人は。…下剋上だ」

「いや日吉!!意味わからんからっ!!!!」

と思わずつっこみを入れてしまった。そしたら後ろから声が降りかかる。

「おいお前等何してんだ??あーん??」

女子の歓声がわぁとあがる。それだけで誰が来たのかすぐわかる。

「跡部…!!」

俺等は同時に振り返り、信じられんもんを見た。

「さっさとお前等元の位置に戻りやがれ」

「あ…あと…べ…」

「あーん??」

「何で防災頭巾被ってるん」




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(お前等火事なめんじゃねーぞ!!!???すごい怖いんだぞ!!!!!)

(いや…。でもたかが学校の避難訓練やん…)




長い間拍手お礼文を陣取ってくれていましたw 長い間ありがとう!!









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