始まりはいつも突然






ついこの間までランドセルしょってた俺は四天宝寺中学校に入学した。ここの学校は結構入る前から気になってはいた。普通に制服も悪ないし、皆のノリがええっちゅうんも少し気になる。やけど特に期待はしてなかった。普通に友達が小学校ん時より増えて何らかの部活に入って先輩等にも目ぇつけられんようにして先生等にもええ顔しといて普通の高校に入って平凡な3年間があっちゅー間に終わってしまうんやろうと。俺ん中で勝手に自分の中学校生活を終わらせてた。


「最低でも1人入れやな廃部になってしまう」
っちゅう話で俺を勧誘してきた男子テニス部。ここのテニス部は結構強かったらしい。俺は特に入ろうとしとる部活もなかったけどそこまで本気で部活をしようと思うてへんだから断る気で俺はおったんや。










あの人に出会うまでは。












一目惚れやった。



坊主で眼鏡のオカマ先輩にべったりやった一つ年上の先輩。緑のバンダナを頭にまいて天パと思われる深緑色しあ髪の毛を少しかくしとる。ごっつい小さい顔にすらりとした鼻筋。顔小さいから何もかもを綺麗に映すやろう緑の瞳はむっちゃ大きく見える。口は少し小さめで薄いピンクで染められた唇がほんま可愛かった。どこをとっても俺の直球ど真ん中ストライク。俺の好みすぎて思わず見とれとったら…

「…!?なんやお前小春に見とれて…。死なすど!!」

とかなんとか言われてしもた。その横では大切な新入部員なんやからとかなんとか言うてたけどそんなん全く耳に入らんかった。あぁなんてかわええ人なんやろ男とかそんなんもうどーでもええとりあえずこの人のこともっと知りたいもっと側におりたいもっと一緒におりたい。













「入ります。この部活」










気付いてたら俺は言うてしもてた。後からちょっとあってなったけどそんなんすぐにふっとんだ。まぁ先輩等も喜んでくれとったし。今俺ん中ではこの人とこれから少しでも一緒におれるっちゅうだけで頭ん中がお花畑でいっぱいやった。











あんたにハマったこの瞬間。一生忘れることはできひんやろな――。




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好き好き大好き!!











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