オカマの日
今日は俺にとって大事な日。最っ高に大事な日。自分の誕生日よりも大事な日や。きっと部活の大会より大事やと思う。
「いや、それはあかんやろ」
これほど素敵な日はないと思う。この日があるからこそ俺は生きてけると言ってもええぐらいや。この日を祝うために俺は生まれてきたんや。
「それはないわ〜」
っちゅーことで、お前らに尋ねたい。答えれた奴には褒美やるわ。
今日、なんの日かわかる奴おるか?
「はい!!はーい!!!」
おっ、元気ええなあ金ちゃん。言ってみ?
「オカマの日
「じゃかわしいわぼけえ!!死なすど!!!」「「「えーーーーー!?!?!」」」
「ちょ、待てやユウジ!ボケはどっちや!!」
「うっさいわ謙也ぁ!!こいつ今禁句言ったぞ!」
「うわ〜!ユウジが殴ったぁ〜!」
「よしよし金ちゃん、おいで。…はぁ、ユウジ。舞い上がるんはええけど他の奴等にキレるんはやめえ」
「はっ、ほざけ」
そうや。元々こいつ等に期待なんかしてへんかった。ダメ元で聞いてみた俺が馬鹿やっ
「なんやねん、今日はオカ…、いやいや、今日は小春の日とでも言いたいんか?」
「け、謙也…!!」
う、嘘やろ、ま…まさか…!!
「へ…?な、何…?」
「お前今までで一番ええこと言うたで…!!」
「喧嘩売っとるんかユウジ」
まさか謙也が俺が言いたいことを分かってくれるなんて…!この上ない感動や!!
「分かってくれとるなら話は早い。今日は『小春の日』と言ってもええくらい大切な日や。んで、そんな大切な日やからこそ、俺はお前等に頼みがある」
さあこっからが俺の取って置きや。この一週間徹夜で考え抜いた、俺の努力の結晶をとくとご覧あれ!!
「今みんなに配っとるんが俺が考えた『今日一日どうやったら小春が楽しんでくれるか〜四月四日ver〜』案や!!これを今日一日実行してもら
「分厚いわあほ!!!」「…え?」
「分厚すぎるんやわこれ普通の辞書ぐらいあるわなめとんか自分んんんん!!!」
「こ、これは謙也の言うとおりやわ…。ちょっと一日では辛…」
「何言うとるん?ちゃんと一日の役割分担書いてあるから、それ見てくればなんとか一日もつはずなんやけど…」
「「!?!?!?!?」」
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(…みんな部室の外まで声響いてるわー…)
(ほんまキモイっすねあんたの相方)
オカマ?
馬鹿言ってんじゃないわよニューハーフの日よ!!