おっきくなりたい
「なぁなぁ千歳」
「ん?どげんしたん、金ちゃん」
「なんで千歳はそない大きいん?俺もおっきくなりたいねん」
「んー…。なんで言われても…。よう寝るから…?」
「えーっ!わいもたくさん寝とんのにー…。才気煥発で何年後とか、見れへんの?」
「さ!?さい…きかんぱつは…、さすがに無理たい金ちゃん…」
「そうかぁ〜…。どうしたらおっきなれると思う?」
「……………あ」
「え!?なんかええ案思いついたん!?」
「案ばちゃうけど…。こういう噂、聞いたことがあるばい」
「なんなん!?」
「成長ん時に筋肉つけすぎると身長ばとまる…って」
「ええ!?わいすごい筋肉つけてしもてるやん!!」
「ばってん背ぇ伸びないんじゃなか?」
「かもしれん…。どないしよー…」
「…一回筋肉つけるんやめてみたらよかとね?筋肉落ちて、背ぇ伸びるかもしれんたい」
「……せやな!わいちょっとテニスお休みする!白石に報告してくるわ!」
「ん。俺も着替えたらすぐ行くばい」
「じゃあ先行っとんでーっ!!」
ダダダダダダダ…バアン!!!!!
「!?」
「ハァ…ハァ…」
「し…白石…。息切らして何か用あると?」
「千歳…」
「…?」
「お前、テニス部潰す気か」
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(俺たち抜けたあと財前と金ちゃんしかおらんのに…!!何を吹き込んだんやーっ!!)
(すすすすすすすまんたい白石!!!!)