だけども俺も同類。
「なぁ、海斗!」
「うるせぇ」
「本当にちょっとでいいから!お前のチンポちょっと舐めさせてくれるだけでいいから!」
「ふざけんな。しつこい」
そんなに女が好きなら女とヤればいいじゃねぇか。お前みたいな奴が好きな物好き女だって探せば居るに決まっている。何なら俺がそういう女を連れてこようか?
「………」
…いや、やっぱり止めておこう。
理由は分からねぇが、こいつが女とヤっている所想像したら無性にむかつく。
「大体…、」
「何だよ?」
「お前男のチンポ舐めてぇのか?」
「俺にそんな趣味はねぇよ!」
「てめぇが言い出した事だろうが!」
「違う!海斗は分かってない!いいか、よく聞けよ!」
もう一回説明してやるから。俺は男のチンポが舐めたいわけじゃない!だって俺は女の子が大好きだもん!パフパフしたいもん!でもな、俺は残念な事に女の子にモテないんだ!だからな!イケメンで女の子にモテる海斗に頼んでるんだよ!SEXした事がある海斗のチンポ舐めれば、女の子のアソコ舐めた事になるじゃん!ね!ね!すごいだろ!俺の発想天才的だろ!俺の言いたい事分かっただろ?だから舐めさせてくれ!お願いします!
と、凄い勢いで頼み込まれたが俺には何も理解できなかった。つーか、誰か居るかもしれねぇのに大声でチンポやらSEXやら言うなよ、糞馬鹿野郎。
「話を聞いてもお前が馬鹿だということしか分からなかった…」
「俺は馬鹿じゃないっ」
「………」
「な?少しだけ舐めさせてくれるだけでいいから」
「……、」
「頼むよ。こんな事海斗にしか頼めないんだよ」
「…俺でいいのかよ?」
「海斗じゃないと嫌だ」
何でそこまで俺にこだわるのかが理解出来ない。
…だけど。
「…分かった」
こいつが俺の知らない女や男とヤるよりは、こっちを選択した方が万倍マシだと思った。
「…マジで?!」
「……ああ」
「やったー!ありがとう!だから海斗好き!超好き!」
「っ、…抱き付くな!うぜぇ」
こいつが馬鹿だから調子が狂う。
俺まで馬鹿になっちまいそうだ…。
「とりあえず俺の家行くか…」
「え?何で?」
「…何でって」
「学校でいいじゃん。」
「あ゛?」
「俺、学校エッチがしたい!」
子供みたいに目をキラキラとさせるひかる。無邪気なその顔にもう何も言えず、俺はひかるの腕を掴んで引っ張った。
目的地は。
「トイレがいい。な?」
…便所のようだ。