蜜空間 | ナノ

おまけ(裏設定)

(一頁目登場のお姉さん視点)



『人生に疲れた方、少し休憩をしたい方、私たちに時間を預けてみませんか?』

何処からどう見ても怪しいキャッチコピー。
職歴不問で給与もいいのに、求人の電話があまり掛かって来ない原因はこれだと思う。だけど私はこの謳い文句を変更するつもりは一切ない。



だって愁いを帯びた男の人の顔ってとても興奮する!



今年設立されたこの施設には特殊な趣向を持った変わり者の大金持ちばかりが集っている。その一人が私。ちなみに私が会長だったりする。
その変わった趣向というのは、一言で言えば簡単。「男同士の絡みが好き」ということ。

その謳い文句で集まってきてくれた男の人達の性格を分析して二人一組を作って、カメラで一部始終を見るという、言ってしまえば私たちにためのただの自己満足の道楽施設。
こんな施設やアルバイトなんて普通は許可されない。だけど上にコネのある私たちならではの施設だったりする。

もちろんそれなりの給金を払うし、暮らしも提供するつもりよ。そのカメラを他所で扱うことなんて絶対にしないし、ただ男の人達の絡みを見れれば満足なの。

もちろん無理に恋愛に発展しろなんて言わない。
そりゃ、発展してイチャイチャしてくれれば大満足だけど。


今年設立されて、今回初めてのことだから上手く行くのか分からなかったけれど、もうすでに一組出来上がってたりしている。色々な意味で。


私の一押しである、神田皇紀と藤島有希ペア。
まさか大俳優がこんな所に来るとは思っていなかったから凄く驚いたけれど、こんな美味しいご馳走はもう二度とあるわけがない!私は反対する皆を押し切って、会長権限で神田さんと有希君のペアを作らせてもらったわ。
絶対にこの二人は惹かれ合うってビビビって感じたから。その直感は確かだったようで、すでに二人の距離は急接近していると思う。


今では私、ヨーグルトを見るだけでご飯三杯は行けます。




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