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「ひぃッ!ぁ、ひぎ、ァ、あァッん!」
奥に奥にあった前立腺。
いとも簡単に探り当てられ、優しさや遠慮とは無縁の力で一気に突かれた。
「あ、…ひ、は、ァ…んッ、ふァ」
チカチカと眩しい光で目の前がいっぱいだ。しかも脳みそを鈍器で打たれたかのような衝撃。息も苦しいし、まるで自分の身体ではないようだ。
「あ、ァ…ん、ンぁ」
「あーあ。イっちまったなぁ」
イきたくないんじゃなかったのか?と、喉で笑いながら嫌味丸出しで言われてしまい、俺はその言葉に怒りより先に驚愕した。
「…え?ッ、ぁ…お、れ、…イって…?」
下腹部に目を向ければ、白濁色した液体が腹や胸元を濡らしていたのだから。
射精した感覚すら分からなかった。
たった一突き前立腺を刺激されただけでこんなになってしまうなんて…。
駄目だ。こんなの凄い刺激を何回も受けたら、本当に俺はおかしくなってしまう。
「あ、…や、やだ…ッ、も、やだ!動いたら…、ッ?!」
「はっ、聞こえねぇな」
「ッ、ん、ぃあ、ァ、ッン、ふぁァっ」
一度射精した事で上手いように身体の力が抜けてしまったようで、神田さんは俺のイイ所を重点的に狙って、器用に腰を前後に動かしてくる。
これでは本当に喜んで神田さんのデカチンポを銜えているようだ。
「あ、っ、んぁあァ、んぇ、ッ」
パンパンパンパンッ
尻に神田さんの下腹部と、濃厚な精液がたっぷり入っているのであろう睾丸が打ち付けられて、セックス特有のエロい音が聞こえてくる。こんなの昔チラッと見た、AVでしか聞いたことがない。本当に現実でもこんな卑猥な音がするものなのか。
きっと俺の尻は赤くなっているのだろう。
「ふ、ぇ、あッ、ん、ひ…ァん」
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい!
こんなのズルイ。セックスどころか、性に頓着がなかった俺が、こんなに凄い快楽を植えつけられれば嫌でも堕ちてしまう。
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