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「……ぅ、え…、ッふ……んぅ」
「もっと奥まで銜えろ」
「ッ、ん!?……ぁ…む、ンぐ…っ」
後頭部を強引に押され、喉元にまで太くて熱い塊が入り込んでくる。
雄独特の蒸れた臭いと青臭さに、ついに俺は、目元に溜め込んでいた涙の粒を零した。
「…は、っ」
「……あ、ッ!……っ、んんッ」
それと同時に口の中の質量がより増したものだから、俺は更に泣いた。
「ん……ん……ン、ぅ」
………なんで、こんなことに……。
確かに俺はやってはいけないことをした。罰を受けるのは当然だと覚悟をしてこの教室にまでやってきた。
「…ふァ、……も、…むり、です……」
……だけど、こんな性的暴行を受けることになるとは考えてもいなかった。
無口で厳しく生徒から恐れられているが、顔が良いから女子には人気がある加藤先生。そんな人が俺相手に、こんなことを促してくるなんて、想像付くわけがない。
「ほ、他のことなら何でもします。……だ、だから、これは……、」
口の中は、独特な味と粘り気のある液体でいっぱいになっている。
俺は先生の出した先走り汁を飲み込むこともできず、口内に溜まっていた涎と一緒に口端から零しながら、そう必死に訴えた。
「………っ……、」
……しかし、目の前には、到底自分にも同じものが付いているとは思えない、凶悪なほどに勃起した先生のものが嫌でも視界に入って、なんともいえない気持ちに陥る。
「(…なんで先生は、俺にこんなことをさせるんだ……)」
俺のような男子生徒に手を出すほど、女性に飢えているとは思えない。
それに、カンニングをした罰にしては、これはあまりにも不適切な処罰だ。大体こんなことが他の先生にバレたら、加藤先生の立場の方が危うくなるに決まってる。
……俺は勿論のこと、先生だって得はしないはずだ。
「………あの、先生……だから、………っ!?」
『だからこれは止めましょう』と言葉を紡ごうとしたのだが……、
「…ひ……ッ」
「お前はもっと賢い子だと思っていたのだがな」
「……や、やめ……、やだっ!」
最後まで言葉を紡ぐ前に、先生の先走り液と俺の唾液で塗れたペニスが、俺の頬に擦り付けるように押し付けられた。
「…ん、……ん、ゃ……ッ」
少しでも動いて抵抗をすれば、またあの凶悪なものが口に入ってきそうで怖くて動けない。俺は顔全体に力を入れて、ヌチャヌチャと擦り付けてくる刺激と恐怖に耐える。
「お前に選択権なんてねえんだよ。やるもやらないも、俺が全て決める」
「……う、うぅ……」
「…それに、ここまできて止められる男が居ると思うか?」
「で、でも、…でも……っ」
“それでも、こんなことは間違っている。”
俺はそう思い、涙を流しながら先生のことを睨み上げた。
「……ふ。まったく、お前は……」
…目が合ったその瞬間に、頬に押し付けられているものが再び質量を増したのは気のせいだと思いたい。今でさえも十分過ぎるほど大きいのに、どれだけ大きくなれば気が済むんだ。
「まあ、いい。折角処罰一日目だからといって甘やかしていたのだが、お前にはその必要はなさそうだな。そんなに上の口で飲むのが嫌なら、下の口で思う存分飲ましてやるよ」
「……ぇ……?」
「悪い子には身体で覚え込ませるのが、手っ取り早い」
「せ、せんせ……っ!?」
「…精々卒業するまで、たっぷりと罰を受けろよ」
服を脱がされながら、耳元でそう囁かれた先生の熱の篭った声は……、嫌でも死ぬまで忘れられることができなさそうだ…。
END
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